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診療部門のご紹介

腎・高血圧内科

腎・高血圧内科

患者さまとご家族のみなさまへ

当科では、3名の腎臓内科医が外来・入院診療に携わり、腎炎、ネフローゼ、腎不全、高血圧などを中心とした診断と治療を行っています。

腎臓は尿を生成し、体中の老廃物を濾過して尿中に排泄する重要な臓器で、この濾過機能をもつフィルターの役目をしているのが、腎臓の中にある毛細血管が糸玉状に集まった糸球体といわれる器官です。

 

腎臓の慢性炎症や高血圧・糖尿病など様々な要因が糸球体に負担をかけることにより、蛋白尿が出るようになります。その蛋白尿が糸球体の下流にある尿細管を傷め、線維組織に置き換わってしまいます。徐々に老廃物や水分を尿中に排泄する能力が衰え、老廃物や体液量が増加していき、やがて腎不全といわれる状態になります。 最終的には、生命を維持するために人工透析(血液透析・腹膜透析)が必要となってきます。

 

一方、高血圧の患者さまは、わが国に3,300万人もいるといわれ「国民病の1つ」で、「高血圧は万病のもと」ともいわれております。腎臓病・高血圧ともに症状が明らかになった時にはすでに進行した厳しい状態となっていることが多いのです。高血圧と腎臓病とは密接に関係していることを深く理解していただくことを治療の第一歩と考え、日常の診療にあたっています。

 

蛋白尿や腎機能障害を放置すると、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの心血管系合併症の大きなリスクとなることが最近わかってきました。早期の診断と治療が必用ですので、症状がなくても異常を指摘されたときには受診されることをお勧めします。

お知らせ

最近の外来患者数1日平均40名前後、入院患者数は平均20名前後いらっしゃいます。 外来患者さまは再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの特定疾患を含む血液疾患全般、入院患者さまは、8割から9割が造血器悪性腫瘍で占められております。白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍の患者さまは退院後も治療を必要とする場合がほとんどですが、入院期間は、急性期で1ヶ月以内、慢性でも3ヶ月間以内に短くして、できるだけ外来で治療を続けるようにすることで生命予後のみならず、生活の質(QOL)を高める努力をしております。

 

国が「難病」として取り上げた疾患では、医療費給付の手続きをすれば、助成を受けられることが多いです。国が助成をする血液疾患は、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病ですが、東京都はさらに好酸球増多症候群、骨髄線維症の医療費を助成しております。都道府県によって助成疾患は異なります。詳しくは主治医または「医療福祉相談室」までご相談ください。

紹介してくださる先生方へ

正常糸球体電子顕微鏡写真

当科では、3名の腎臓内科医が外来・入院診療、血液浄化センター業務(別項参照)に携わり、腎炎、ネフローゼ、腎不全、高血圧などを中心とした以下のような疾患に関して診断と治療を行っています。

 

  • 急性糸球体腎炎
  • 急速進行性糸球体腎炎
  • 慢性糸球体腎炎
  • ネフローゼ症候群
  • 全身疾患(糖尿病・膠原病など)に伴う腎障害
  • 急性腎不全
  • 慢性腎不全
  • 本態性高血圧
  • 二次性高血圧
    (腎血管性高血圧・内分泌性高血圧など)
  • 酸塩基平衡、電解質異常

患者さまをご紹介いただく際のお願い

従来は、透析や血液浄化療法は入院での治療が中心でしたが、平成16年5月から2号館1階に血液浄化センターを開設し、外来での治療も可能となりました。

進行した腎不全に対する透析療法の導入や、すでに維持透析をされている患者さんの全身の合併症に対し、他科と協力して治療にあたっています。

 

また血液浄化療法として、家族性高脂血症に対するLDL(コレステロール)吸着療法、膠原病・神経内科疾患・皮膚科疾患などに対する血漿交換療法や血漿吸着療法、多臓器不全時の持続的血液濾過透析や敗血症性ショックに対するエンドトキシン吸着療法なども施行しています。

 

近年、糖尿病性腎症によるネフローゼ症候群、高齢者のネフローゼ症候群、血管炎症候群に伴う急速進行性糸球体腎炎、腎動脈の動脈硬化による腎機能低下などが増加しています。また、蛋白尿や腎機能障害は心血管系疾患の重要なリスクファクターであることが証明されております。病診連携を基に診察させていただきますので、早期のご紹介をお願いいたします。

 

初めて受診される患者さまには紹介状をお渡しください。また、入院加療を必要とする血液透析中の患者さまや血液浄化療法を必要とする患者さまのご紹介は、事前にご連絡いただけますと幸いです。

 

入局・研修を希望される先生方へ

若手医師に望まれることは、基本的な知識の習得の上に如何に異常所見(理学的所見、検査所見)を捕らえることができるかということです。

 

CKDの各ステージの中でも軽微な尿蛋白、軽度のクレアチニン値の異常は、若手医師に限らず他科(内科の腎以外の領域も含めて)においても見過ごされているのが現状です。腎障害が原発性なのか続発性なのか、急性か慢性か、腎毒性薬剤の使用はないのか、可逆性か非可逆性か、腎機能に応じた薬剤用量は適切か、水分バランスは適切かなどこれらの基本事項を達成できるかどうかで、その後の臨床スキルは格段と進歩していくものと考えます。

 

当科は、糖尿病内分泌内科、膠原病内科、血液内科と共に同じ科の中で診療を行っており、続発性の腎障害については特に症例が豊富です。またCKD対策の最重要課題である心血管イベントについては昨年まで同じ科であった循環器内科との密接な関係により迅速な対応が可能な環境です。さらに救急診療科の新設に伴い急性血液浄化も多く、初期のCKDから重症例まで臨床スキルの達成には最適の環境であると思います。

 

 

順天堂大学医学部付属浦安病院
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