血液浄化センター
血液浄化センターのご紹介
2004年5月に2号館1階にオープンしました。腎・高血圧内科が治療を担当しています。
入院・外来患者さんの血液浄化療法を行っております。病状に応じて病棟や救命救急センターでも治療を行うことが可能です。

血液浄化療法の種類と対象疾患
血液浄化療法の種類と対象疾患は以下の通りです。
療法 | 対象疾患 |
血液透析、血液濾過透析 | 急性腎不全、慢性腎不全 |
LDL(コレステロール)吸着療法 | 家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症 |
血漿交換療法 | 膠原病内科・神経内科・皮膚科疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ギランバレー症候群、重症筋無力症、天疱瘡など)、肝不全、劇症肝炎 |
血漿吸着療法 | 同上 |
血液吸着療法 | 急性薬物中毒、敗血症性ショックによるエンドトキシンショック |
白血球除去療法 | 潰瘍性大腸炎、関節リウマチ |
持続的血液濾過透析 | 多臓器不全(肝不全、重症膵炎などを含む) |
上記のように内科の腎疾患だけではなく、他科領域に治療対象が拡大しています。
全件数での内訳は血液透析が最多です。現在日本の人口の約380人に1人が透析療法を受けている患者さんであり、近年急増する傾向にあります。透析に至る原因疾患は、平成10年より糖尿病に起因する腎障害が第1位となりました。今後もさらに増加していくと思われます。糖尿病はもちろんのこと、それ以外の腎障害による腎不全においても、心血管系の合併症(心不全、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血など)が非常に起こりやすく、全身管理が要求されるのが現状です。
当センターでは、救命救急センターを備えた大学病院として、これらの合併症の観察が必要な患者さんを入院加療を中心に治療を行っています。
外来透析の患者さんへ
外来透析の患者さんも、病診連携を踏まえて、前述の合併症による頻回の受診が必要な患者さんを中心としております。
当センターでの外来透析をご希望の場合は、詳細な病状を記載した紹介状のご持参をお願いいたします。