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診療科・部門のご紹介

MEDICALCARE

フットケアセンター

お知らせ

2023.4 プレスリリースを行いました。

2023.4 フットケアセンターを開設いたしました。

センター長よりあいさつ

センター長
尾﨑 大
(助教)

経歴

2007年  3月 東邦大学医学部卒業
2007年  4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 初期臨床研修医
2009年  4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 後期臨床研修医
2010年  4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 循環器内科入局
2011年  4月 順天堂大学医学部附属浦安病院 循環器内科赴任
2012年10月 順天堂大学医学部附属浦安病院 助手
2019年10月 順天堂大学医学部附属浦安病院 助教
2023年  4月 順天堂大学医学部附属浦安病院 フットケアセンター長就任

資格 循環器疾患一般、末梢血管カテーテル治療、冠動脈疾患、フットケア
専門 日本内科学会認定医、日本本循環器学会認定循環器専門医、心血管インターベンション治療学会認定医・専門医、浅大腿動脈グラフト実施医、臨床研修指導医、医学博士、下肢救済学会会員

 

2023年4月1日付で浦安病院にフットケアセンターを開設し、センター長に就任しました。近年、増加の一途を辿っている下肢創傷の治療において、まず創・虚血・感染の3つの分野について評価を行い、必要があれば血行再建を行ったうえで、創の状態により軟膏処置・デブリードマン・小切断や大切断といった処置を施行します。また、創傷治癒のためには、血糖コントロールや栄養状態の改善なども非常に重要であり、このような包括的な治療は単診療科では困難であるため、治療に携わる各診療科の専門的な知識や判断を要します。よって、当院では定期的にフットケアカンファレンスを行い、一人ひとりの患者さんについて、専門医および多職種で議論を行ったうえで治療方針を決定するチーム医療を展開しております。フットケアセンターの開設により、フットケアチームの活動がより円滑化され、チーム自体も更に活性化すると考えております。今後は、地域医療機関からの紹介患者さんの受入れをさらに増やすと同時に、入院患者さんに対しても、最新かつ専門的で早期な治療に取り組んでいきます。 

取り扱う疾患

下肢閉塞性動脈硬化症

下肢閉塞性動脈硬化症とは?

下肢の血管の動脈硬化により血管内に狭窄や閉塞が生じる病気です。高血圧・糖尿病・脂質異常症・ 喫煙など動脈硬化の危険因子を有している方に起こりやすいと言われています。主な症状として歩 行時のふくらはぎの痛みや下肢の重さを感じ、休むことでその症状が改善するというもので「間歇性跛行(かんけ つせいはこう)」と呼ばれています。腰部脊柱管狭窄症などでも類似の症状が生じるため、実は血流障害があって も気づかれない場合もあります。

下肢の血流障害が進行すると起こる事は?

下肢の血流障害が進行すると安静時の下肢疼痛や色調不良を生じることがあります。下肢にできた傷がもとで難治
性の潰瘍を形成し、下肢の壊疽へと進行することもあります。下肢の壊疽がもとで感染した場合には、早期の治療
が適切に行わなければ下肢切断に至る場合もあり注意が必要です。

下肢を救済するために必要な事は?

近年では下肢の創傷治癒のためには傷を評価し、血流を評価し、感染の程度を評価し、早期の血管治療を行い創部
の処置を行う事が重要とされています。このような治療を行うためにはチーム医療が不可欠であり、当院ではそれ
ぞれの専門分野の医師や看護師のみならず、理学療法士や管理栄養士など多職種からなるフットケアチームを設立
し日々下肢の創傷の治癒に努めています。