帝王切開を受ける患者さんへ
当院では帝王切開を受ける患者さんに対してskin to skin contact、写真撮影を行っております。もちろん患者さんの希望が無ければ行いませんが、ほとんどの方が行っており、好評を得ております。条件として母体と児の状態がともに安定していること、スタッフの人数が不足していないことなどがあります。ご不明な点は入院後、助産師や麻酔科医にお尋ねください。写真はご自身のカメラをお持ちください。
skin to skin contact:児出生後早期に母親に接触することで、児の体温が低下せず、母の愛着形成を促進して愛着行動を増加させるといわれています。また母親の満足感が高く、母乳育児の率を上げ授乳の期間も長くする作用があります。推奨されているskin to skin contactは数時間単位で行われていますが、帝王切開の場合は、手術室自体の気温が低いため数分のskin to skin contactとさせていただきます。呼吸数の低下や心拍数の低下の可能性が示唆されておりますが、結論が出ておらず、対応としまして麻酔科医、助産師などがskin to skin contactの間、観察を行います。