中央手術室
中央手術室のご紹介
当院は、全14室の手術室で年間9,000件超、24時間緊急手術にも対応し、3次救急として地域の基幹病院としての役割を担っています。泌尿器科、呼吸器外科、消化器・一般外科においては、手術支援ロボット(ダヴィンチ※)手術の導入を行っています。また、心臓血管外科領域では、近年、急性大動脈解離に対してステントグラフト内挿術を行っており、そのためのハイブリッド型手術室も導入いたしました。 (※対象症例については、各診療科へお問い合わせください。)
手術の内容は、診療科を問わず高齢化、重症化、高度化の傾向にあります。
私たちは、いかに安全な周術期管理を行い、患者満足度の高い手術を行うかに力を注いでいます。
麻酔科医、外科医、手術室看護師の一人ひとりが自らのアセスメント能力(患者の状態を把握する力)を高め、危機管理マニュアルやガイドラインを整備するなど、社会的ニーズに応えつつ麻酔と手術の安全を確保する努力を行っています。
医療安全への取り組み
WHOで推奨されているサインイン・サインアウトを導入しています。
患者入室前、術前・術中、退出時には、チームメンバー全員で確認事項を周知し、手術が安全に行えるように取り組んでいます。
リスクのワーキンググループメンバーを中心に、定期的な監査の実施、事故防止のための対策を考えています。また、ヒヤリハットの事例をスタッフ間で共有することで、大きな事故に繋がることを未然に防止しています。
周術期看護を通しての関わり ~術前訪問から術後訪問まで~
術前訪問を行い、手術室看護師が周術期のリスクが高い患者さんに術前から関わりを持ち、計画的な支援を行うことは、リスクの軽減につながります。また、術後訪問を行い、術中の問題について病棟看護師と連携を図ることで、質の高い周術期看護を実施しています。そして、患者さんの声を直接聞くことで、自分たちの看護を振り返り、より良い看護を提供できるよう目指しています。
手術決定から退院まで、患者さまに安全・安楽な医療を提供できるよう心掛けています。
手術を行うときには、麻酔がかかって動けない状況になります。体の不自由な箇所(肩が上がりにくい・関節が伸びにくいなど)や痛みがある部位がある方は、手術前に教えていただけると、手術中に無理な体勢をとらないように工夫できますので、遠慮なく声をかけてください。
また、手術や麻酔の種類によっては、麻酔から覚めた直後から痛みを感じることがあります。手術後の痛み止めの注射やお薬はあらかじめ準備されていますので、痛みは我慢せずに、遠慮なく主治医や看護師にお伝えください。