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診療科・部門のご紹介

MEDICALCARE

全国肺癌登録調査:2010年肺癌手術症例に対する登録研究(肺癌登録合同委員会 第7次事業)参加のお知らせ

肺癌の手術の効果確認や今後の発展のためには、定期的に肺癌の手術成績を調査・把握する必要があります。現在、2010年に日本全国で行われた肺癌の手術成績を調査しており、当院もその全国規模の調査研究に参加しております。
本研究は2010年(平成22年)当院で原発性肺癌の手術を受けられた方の診療情報を外部機関に登録していますが、氏名やカルテ番号などを含め、患者さんの個人情報が外部に漏洩することはありません。
本研究に該当する患者さんで、本研究に不参加の申し出がある場合は、担当医までご連絡ください。

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科のご紹介

当科は2007年に新設され、順天堂大学呼吸器外科学講座から派遣される常勤医師により診療にあたっております。2019年6月からは、診療科長は王 志明となり新しい体制で診療を行っております。浦安市、江戸川区、市川市、船橋市などの地域の皆さまに呼吸器疾患に対する最適な医療を提供できるように最大限努めていく所存でございます。
当科では胸腔鏡手術、開胸手術、そしてロボット手術を患者さんの状態に応じて、適切に選択して行っております。また、低侵襲手術も考慮しております。がんの根治性を損なわない場合は、肺を大きく切除する肺葉切除ではなく、肺を温存する区域切除、または部分切除を行うことにより、術後のQOL(生活の質)を保てるように、早期に社会復帰できるように努めてまいります。
また、がん専門病院ではできないような、心臓、脳、腎臓などに病気をお持ちの患者さんへも、総合病院ならではの各疾患の専門家との連携を行いながら、最大限安全な手術を提供しております。受診されてから手術までの時間も2週間を目安とすることで、精神的な部分にも十分に配慮します。
胸に影があると言われた方、他の医療機関で体力的に手術ができないと言われた方は、是非一度当科外来へお越しいただければ、対応させていただきます。遠慮なさらず、一度受診をご検討ください。セカンドオピニオンに関しても、対応させていただいております。ご希望があれば、30分から1時間の説明時間を提供するようにいたします。

取り扱う主な疾患

肺悪性腫瘍(肺癌や転移性肺腫瘍)に対する治療方針

当院で施行している胸腔鏡下手術は、がん研究センター中央病院や順天堂医院と同様のハイブリッド手術です。小さな(7-9cm)の切開と胸腔鏡を併用して手術を行います。がんの位置、大きさ、悪性度を考えて、完全胸腔鏡下手術、開胸手術(創部12cm前後、肋骨は切除しない)もオプションとして提供いたします。見た目の傷だけでなく、患者さんの予後に関わる手術質、安全性にも十分配慮します。もちろん疼痛にも十分に配慮いたします。入院日数は相談に応じますが、術後平均5-7日程度になります。社会復帰は患者さんのお仕事の内容にもよりますが、術後1週間から2週間を目標とします

縦隔腫瘍に対する治療

基本的には完全胸腔鏡下手術で行いますが、腫瘍の位置、大きさ、悪性度によっては、ハイブリッド手術(小切開+胸腔鏡)、開胸手術、胸骨正中切開もオプションとして提供いたします。また、縦隔腫瘍については、ロボット手術も積極的に導入しておりますので、ご要望があれば、是非ご相談ください。入院期間は3-5日間、社会復帰も2週間以内には通常可能です。

気胸に対する治療

完全胸腔鏡下手術で行います。入院期間は3-5日間、社会復帰も1-2週間以内には通常可能です。ただ、重喫煙者、気胸を繰り返している方など肺の癒着などによっては、ハイブリッド手術(小開胸+胸腔鏡)、開胸手術を選択します。

その他、膿胸、中皮腫などの呼吸器疾患に対する外科治療

膿胸については、発症早期であれば完全胸腔鏡下手術で行いますが、発症から時間があいた症例に対しては、癒着の程度により、ハイブリッド手術(小開胸+胸腔鏡)、開胸手術を選択します。また悪性胸膜中皮腫は稀ながんですが、診断から治療まで積極的に行っていきます。

診療実績

当科の手術件数は、2007年4月に新設されて以降徐々に増加しております。2019年には全身麻酔件数が213件となり、肺悪性腫瘍(原発性肺がん、転移性肺腫瘍)の症例数も107件となりました。また予定手術における手術関連死亡(在院死)は0例でした。引き続き、患者さんの負担の軽減と安全性を追求しながら日常診療を行っていきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
手術総数 74 121 122 141 132 150 140 156 140 170 159 215 213
肺悪性腫瘍 20 46 52 54 56 54 46 63 60 81 76 105 107
肺がん 16 36 44 40 51 48 40 53 44 69 67 84 92
転移性肺腫瘍 4 10 8 14 5 6 6 10 16 12 9 21 15
気胸 36 39 44 60 34 56 62 58 41 49 33 62 48
縦隔腫瘍 1 7 7 3 10 6 10 8 10 8 7 17 22
その他 17 29 19 24 32 34 22 27 29 32 43 31 27

外来診療

  • 外来診療は、月、火、木(1日)、水、土(午前中)です。初診の方は、予約は必要ありません。受付は午前11時までです。
  • 時間外でも可能な限り診療いたしますので、前もって電話にてお問い合わせください。場合によっては、救急外来に受診して頂くこともあります。
  • はじめて呼吸器外科外来にいらっしゃる場合、前もって電話で連絡・確認して頂ければ幸いです。都合により外来診療ができない日時もありますので、ご注意ください。
  • 外来診療は予約制ですので、特に混み合う日には、初診の患者さまには、数時間お待ち頂くことがあります。ご了承ください。
  • 手術後の患者さまの抗がん剤治療は、外来(がん治療センター)にて行っております。

専門外来

肺がん外来
内容 胸部異常影を指摘された患者さんに対して、速やかに検査、診断を行い、治療方針を決定します。
診察日 火曜日午前・午後、木曜日午前・午後
担当医師 王 志明
気胸外来
内容 気胸を指摘された患者さんに対して、速やかに入院を含めた治療を行います。
診察日 月曜日午前・午後、水曜日午前、土曜日
担当医師 神津 吉基、舘 良輔

※かかりつけ医からの紹介状(診療情報提供書)をご持参ください。
※紹介状をお持ちの方のみ、初診のご予約を紹介初診予約センターにて受け付けております。なお、初回受診時は上記担当医師ではない場合もございますので、ご了承ください。

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入院診療

 当科の入院診療は、手術が中心です。大きな手術は水曜日午後と金曜日に行います。その他、短時間の手術は適時行います。 順天堂大学医学部呼吸器外科から派遣されているスタッフ3名が診療にあたっています。特に呼吸器疾患に対しては、呼吸器内科(内科1)、放射線科とも連携しつつ最善の対処ができるよう努力しています。

肺がんや縦隔腫瘍など腫瘍性疾患の手術入院

  • 併存疾患がなければ、原則、手術日の前日に予定入院していただきます。
  • 合併症がなければ、術後平均5日間ほどの入院期間です。
  • 手術直後は集中治療室(ICU)にて、治療を行います。
  • 絶食期間は1日のみです。

気胸の手術入院

  • 気胸が発生した時点で入院していただきます。
  • 手術を行う場合、緊急(予定外)手術となりますので、その日程までお待たせすることとなります。
  • 手術後は平均3日で退院して頂きます。

手掌多汗症の手術入院

  • 手術前日に予定入院していただきます。
  • 1泊入院で翌日に退院していただきます。

臨床研修プログラム

 日本呼吸器外科学会、日本外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会、他海外の学会を含め各種学会へ参加、発表しています。

研修目標

  • 救急蘇生法のA、B、Cのうち、A、Bを完全にマスターする。
  • 胸部の一般外科である呼吸器外科臨床を経験し、呼吸器疾患の手術適応について学ぶ。また、周術期管理法を学ぶ。
  • 呼吸器、縦隔系の解剖についてマスターし、胸部画像の読影ができる。
  • 臨床の基本手技を学ぶ。具体的に、末梢静脈ラインの確保、IVHの挿入と介助、胸腔穿刺、胸腔ドレーン挿入と介助。縫う、結ぶ、切るといった外科の基本手技について学ぶ。
  • 呼吸器外科手術の経験。具体的には、術野の消毒法、ドレーピング、開胸、閉胸。第2、3助手としての手術の介助。
  • 鏡視下手術の助手

内 容

手術や回診、会議を通じて、呼吸器外科臨床内容を理解する。

  • 手術は、定時手術(水・金・土曜日)と臨時手術、すべてに参加する。主に、第2、3助手として参加する。胸腔鏡手術ではカメラ操作を直接担当する。
  • 回診は、毎朝8時30分から行い、手術患者の周術期管理を行う。
  • 呼吸器外科カンファレンスが、金曜日朝8時より。研修医は主に、カンファレンスの準備とプレゼンテーションを行う。また、カンファレンスで画像読影の訓練を行う。
  • 呼吸器合同カンファレンスが木曜日午後。そこで、内科治療の適応について学ぶ。
  • 抄読会は、金曜日朝8時ごろより行い、英語論文等を解読する。

特 徴

  • 短期間に外科学入門である一般外科を学ぶことができ、さらに、臨床の基本である救急蘇生法のA、Bをマスターできる。
  • 将来内科を目指す医師にとっては、無理なく必要不可欠の経験ができる。

当科では、呼吸器外科専門医を専門とされるための後期研修は行っておりません。 順天堂大学付属順天堂医院呼吸器外科(本郷)での研修をお薦めします。

スタッフ紹介

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科長補佐
王 志明
(准教授)

経歴 1992年 3月  順天堂大学医学部卒業
1992年 5月  医師国家試験合格
1992年 5月  三井記念病院外科研修医
1996年 7月  順天堂大学医学部胸部外科学講座 専攻生
1998年 4月  順天堂大学医学部胸部外科学講座 助手
1999年 4月  東京逓信病院第二外科医員
2000年 4月  順天堂大学医学部胸部外科学講座 助手
2003年 5月  順天堂大学医学部呼吸器外科 病棟医長 外来医長
2004年 10月  順天堂東京江東高齢者医療センター呼吸器外科 助手
2005年 11月  順天堂大学医学部呼吸器外科 助手 医局長
2007年 4月  順天堂大学医学部呼吸器外科 助教 医局長
2008年 2月  順天堂大学医学部呼吸器外科 准教授 医局長
2019年 6月  順天堂大学医学部附属浦安病院 呼吸器外科 診療科長
専門 肺癌、縦隔腫瘍、中皮腫、気胸、ロボット手術
資格

1996年 12月  日本外科学会認定医
1999年 1月  日本胸部外科学会認定医
2002年 12月  日本外科学会外科専門医
2003年 12月  日本呼吸器内視鏡学会認定医
2004年 6月  日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
2005年 11月  呼吸器外科専門医取得
2007年 3月  順天堂大学にて医学博士取得
2008年11月  日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医
2016年 8月  ロボット手術console surgeon certificate取得

所属学会

日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本肺癌学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本内視鏡外科学会、The International Association for the Study of Lung Cancer(IASLC)、The European Society of Thoracic Surgery(ESTS)

職位 氏名 出身大学・専門分野・その他  
助教 神津 吉基

順天堂大学(2006年卒)

【取得資格】
日本外科学会外科専門医
呼吸器外科専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

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助教 舘 良輔

岩手医科大学(2011年卒)

【取得資格】
日本外科学会外科専門医
日本呼吸器外科学会専門医

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学会活動/認定施設など

2018年度

学会発表
  1. 舘 良輔:小型肺癌に対する縮小手術の長期予後についての検討。第35回日本呼吸器外科学会総会、2018年5月18日 千葉

主な参加学会

  • 日本呼吸器外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本肺癌学会
  • 日本外科学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本呼吸器内視鏡学会
  • 世界肺癌学会

認定施設

  • 日本呼吸器外科学会関連施設

患者さまとご家族のみなさまへ

順天堂浦安病院呼吸器外科は2007年に新設され、順天堂大学呼吸器外科学講座から派遣される常勤医師により診療にあたっております。2018年4月からは、松永が診療科長となり新しい体制で診療を行っていきます。これまで、呼吸器外科手術患者約5,000例にかかわり、呼吸器外科手術約2,000例、そして日本有数の施設である順天堂医院呼吸器外科での病棟医長、スタッフ外科医の経験をもとに浦安地区、江戸川地区などの地域の皆さまに最適な医療を提供できるように最大限努めていく所存でございます。
当科では胸腔鏡手術、開胸手術、そしてロボット手術を患者さんの状態に応じて、適切に選択して行っております。また、低侵襲手術も考慮して、通常の肺を大きく切除する肺葉切除だけでなく、肺を温存する区域切除を行うことにより、社会復帰に最大限貢献できるように致します。もちろんですが、癌の根治性とのバランスを考えます。
また、癌のセンター病院ではできないような、心臓、脳などに病気をお持ちの患者さんへも、総合病院ならではの専門家との連携を行いながら、最大限安全な手術を提供しております。センター病院、大病院と比べて、紹介されてから手術までの時間も2週間を目安とすることで、精神的な部分にも十分に配慮します。
胸に影がある、縦隔に影があると言われた方、他院で体力的に手術ができないと言われた方は、是非一度当科外来へお越しいただければ、相談に乗ります。遠慮なされず、一度受診をご検討ください。セカンドオピニオンに関しても、相談に乗ります。ご希望があれば、30分から1時間の説明時間を提供するように致します。

紹介してくださる先生方へ

当科では、地域の医療機関の先生方との連携を大切にしております。ご紹介いただいた患者さんの病状が落ち着いた状態になれば、先生方にフォローアップをお願いすることもあります。どうぞよろしくお願いします。肺がんは、手術が可能な早期に発見することが非常に重要です。徴候が見られましたら、できるだけ早期にご紹介ください。同様に早期発見が非常に重要な悪性胸膜中皮腫では、専門外来を設けていますのでご利用ください。原則として、気管支内視鏡検査を含む診断と内科的治療は呼吸器内科で行い、手術が必要な場合は当科が担当します。外来は予約制ですが、迅速に対応させていただきます。ご紹介の際は、地域医療連携室にFAXでご連絡いただきましたら、スムーズに受診できます。紹介状をもらった患者さん自身が日時予約できる「紹介予約センター」 も設けています。

研修医の先生へ

当院は、日本呼吸器外科学会において、認定施設である順天堂大学付属順天堂医院(本院・文京区本郷)の関連施設であるため、将来的に呼吸器外科専門医取得を希望される先生方は、本院呼吸器外科に入局することをお勧めします。

外科学会専門医取得を希望される先生方の単位取得(呼吸器外科手術症例経験10例)のための研修は可能です。(約1~2か月)

その他、呼吸器外科に興味のある先生方の短期の研修・見学は随時、可能です。