スポーツ医学センター
お知らせ
2023.9 糸魚川センター長が、テレビ朝日;スーパーJチャンネルに出演し「大谷翔平が右ひじ手術成功
どんな手術を?」についてコメントを発表されました。
2023.8 糸魚川センター長が、テレビ朝日;スーパーJチャンネルに出演し「今季ピッチャー断念 大谷翔平が
右肘靭帯損傷」についてコメントを発表されました。
2023.8 糸魚川センター長が、日本テレビ放送;DayDayに生出演され、「FOCUS ニュース 大谷翔平選手
右ひじじん帯損傷」についてコメントを発表されました。
2022.12 糸魚川センター長がTBSラジオに出演し、最新の肩関節脱臼の治療について紹介しました。
2022.6 糸魚川センター長が読売新聞にて、腱板断裂の治療についての紹介にとりあげられました。
2021.12 肩関節脱臼の手術治療に対して日本で最初に全て関節鏡下に骨移植術を行える最新の機器を導入し、
全てのスポーツ選手に体に負担の少ない関節鏡手術を行えるようになりました。
2021.2 順天堂サイト「CO-CORE」にてスポーツ医学センターが紹介されました。
2020.11 PRP(多血小板血漿)療法を開始しました。
2020.4 スポーツ医学センターを開設いたしました。
センター長よりあいさつ

センター長
糸魚川 善昭
(先任准教授)
| 経歴 | 2001年 順天堂大学卒 2004年 順天堂大学江東区高齢者医療センター整形外科 医員 2006年 東北大学整形外科医学系研究科 特別研究生(国内留学) 2011年 東北大学病院整形外科 医員 2011年 順天堂医院整形外科 助教 2012年 アメリカMayo Clinic Biomechanics Lab留学 Research fellow 2018年 順天堂大学浦安病院整形外科 准教授 2018年 千葉大学フロンティア医工学センター特別准教授(併任) 2020年 順天堂大学浦安病院スポーツ医学センター センター長 2024年 順天堂大学浦安病院整形外科 先任准教授 |
|---|---|
| 所属学会、スポーツ関連 | 日本整形外科学会(専門医、指導医、スポーツ医)、日本スポーツ整形外科学会(代議員)、日本膝関節学会(評議員)、日本肩関節学会(代議員)、Orthopaedic Research Society(Active member)、日本整形外科超音波学会、千葉ロッテマリーンズチームドクター |
| 賞罰 | 日本肩関節学会高岸直人賞、順天堂大学同窓会海外留学助成金受賞、順天堂大学同門会Best paper賞、順天堂大学整形外科同門会奨励賞、日本肩関節学会JSS-SECEC traveling fellow、日本スポーツ整形外科学会JSOA-USA traveling fellow |
スポーツ医学は、選手の身体能力強化、故障の予防、治療などを扱い、選手を中心にして整形外科医、内科医、コーチ、栄養士などがチームを構成し総合的に治療を行うものです。
順天堂大学は古くからサッカー、ラグビー、テニスなどのプロスポーツ選手の医学サポートを行っており、当院では2019年からプロ野球球団:千葉ロッテマリーンズの医療サポートがスタートし(下図)、それを背景に当センターは2020年4月より、整形外科、救急診療科、脳神経外科、栄養科、放射線科、薬剤科と連携し最高レベルのスポーツ診療を提供できる体制を整えることを目的とし開設しました。また、最近は小林慶司副センター長を中心に、サッカーJリーグの
当センターでは、肩、膝、肘関節などの整形外科疾患を中心とし、ラグビーやアメリカンフットボールでの脳震盪、スポーツにおける内科疾患や救急疾患、障害の予防に必要な栄養学、ドーピングに対処するための薬剤学、正確かつ詳細な画像診断ができる放射線科学など、それぞれの科のスペシャリストと連携し、選手のケガの予防、治療、そしてパフォーマンスを上げることを提供していきます。
また、プロスポーツ選手のみならず、スポーツ時の痛みや障害でお困りの患者さんに対しての早期診断、保存治療、手術治療を行い、サブスペシャリティとしての能力を備え適切な診療を行うことが大学病院としての責務と考えております。今後、本学の理念のもとに患者さん中心の質の高いスポーツ医療を提供してまいります。

2023年石垣島春季キャンプ帯同時(左:吉井理人監督、右:糸魚川善昭センター長)

大谷翔平選手の肘の手術をしたエルトラッシュ医師(右)のもとカーレンジョーブクリニック研修時(左:糸魚川善昭センター長)

順天堂大学と千葉ロッテマリーンズとの提携(左:糸魚川善昭センター長、右:佐々木朗希選手)

2021年石垣島春季キャンプ帯同時(左:糸魚川善昭センター長、右:井口資仁前監督)

Jリーグ:ジェフユナイテッド市原・千葉のチームサポートの様子1(右から3人目:小林慶司副センター長)

ジェフユナイテッドチームサポートの様子2(左から2番目小林慶司副センター長)
スタッフ紹介
| 職位 | 氏名 | 出身大学・専門分野・その他 | |
|---|---|---|---|
| 副センター長(兼)整形外科 助教 | 小林 慶司 | 【専門】整形外科一般、膝関節外科、スポーツ整形外科 【専門医】日本整形外科学会認定専門医 ・指導医 【その他】日本スポーツ協会公認スポーツドクター、千葉県サッカー協会医学医員 |
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| 脳神経外科 先任准教授 | 石井 尚登 | 【専門】脳外科一般、機能脳神経外科、間脳下垂体外科 【資格】脳神経外科専門医・指導医 |
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| 放射線科 先任准教授 | 京極 伸介 | 【専門】画像診断 【資格】日本医学放射線学会診断専門医、日本核医学会PET認定医、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定医師、肺がんCT検診認定機構認定医師、PET核医学認定医 |
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| 整形外科 教授 | 丸山 祐一郎 | 【専門】膝関節外科、スポーツ整形外科 【資格】日本整形外科学会認定専門医、スポーツ専門医、リウマチ専門医、運動器リハビリテーション専門医、千葉ロッテマリーンズチームドクター |
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| 救急診療科 准教授 | 石原 唯史 |
【専門】救急医学、小児救急、集中治療、小児集中治療、麻酔 |
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| 整形外科 助教 | 佐野 圭 | 【専門】整形外科一般、股関節外科 【専門医】日本整形外科学会認定専門医、日本人工関節学会認定医、日本スポーツ協会認定スポーツドクター 【資格】日本バスケットボール協会医事委員、アルバルク東京チームドクター |
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管理栄養士:髙橋 徳江(栄養科課長補佐)
薬 剤 師:見目 まい、鬼原 亜紀
外来診療日
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
| 午前 | 糸魚川(肩、肘) | 丸山(膝) | 丸山(膝) 糸魚川(肩、肘) 小林 (膝、下肢スポーツ) |
小林 (膝、下肢スポーツ) |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午後 | 野球アスリート外来 | 丸山(膝) | 丸山(スポーツ) スポーツ医学外来 小林 (膝、下肢スポーツ) |
小林 (膝、下肢スポーツ) |
センターの特色、取り扱う疾患
当センターでは基本的に選手、患者さんに最も侵襲の少ない怪我の予防、保存療法を最も重視しております。特に診断においては、当院が国内で最初に導入した最新機器:超音波剪断波エラストグラフィを用いて、通常の超音波検査やMRI検査では分からない、筋や腱、靭帯などの障害も見つける事が出来、それも用いての治療も行っています。詳しくはこちらをご覧ください。(外部サイトへ)しかし、それでも効果がみられない場合は手術療法を行いますが、手術も体への負担の少ない関節鏡手術を行っております。
保存療法
一般的に行われる注射や投薬治療に加え、当院では以下の最先端の保存治療を行っております。
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超音波剪断波エラストグラフィ(SWE)を用いたケガの予防
SWEは組織の硬さを計測する事が出来る機器であり、当院の機種はスポーツ障害で損傷しやすい組織である筋肉や腱、靭帯まで計測可能です。体への害もないため、アスリートのメディカルチェック(下図)、けがの予防や肉離れなどの障害におけるスポーツ復帰時期の決定などに使用しています。
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多血小板血漿(PRP)治療
患者さん自身の血液を採取し、血液中に含まれる血小板成分だけを高い濃度で抽出し、注射する再生医療です。患者さんの体への負担が少なく、特にアスリートの肩、肘、膝の痛み、筋ばなれ、腱炎に対して効果があります。詳しくはこちらをご覧ください。

最新機器:超音波剪断波エラストグラフィを用いたメディカルチェック(右:佐々木朗希選手)
手術療法
当センターでは、低侵襲な関節鏡を用いた手術を中心に、患者さんの状態やスポーツ種目に応じて手術法を選択しています。
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反復性肩関節脱臼(詳しくはこちら)
- 関節鏡下肩関節唇形成術
特に野球、バレーボールなどの上肢を使うスポーツ動作で関節唇が剥がれることがあるため、それを修復する手術です。当スタッフが行った解剖学的研究を下にdouble footprint anchor fixation (DAFF法)を行っています(Itoigawa et al, Arthroscopy 2012, Itoigawa Y et al. J Biomechanics 2019) - 関節鏡下関節唇形成術+烏口突起移行術
ラグビー、アメフト、サッカー、柔道、空手などのコンタクトスポーツ選手や骨欠損の大きい症例に対する手術で非常に良好な成績となっており(Itoigawa Y et al. JBJS A 2016, Kawasaki T, Itoigawa Y et al. AJSM 2018)、当院では全て関節鏡下で手術することが出来る最先端の機器を日本で最初に導入し安全に関節鏡下で手術を行っています。直視下の手術と比べ傷も小さく、術後広い可動域を獲得することが出来るため、特にスポーツ選手においては最適な手術です(下図)。
- 関節鏡下肩関節唇形成術
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肩腱板断裂(詳しくはこちら)
- 関節鏡下腱板修復術
肩の手術では最も頻度が多く、腱板断裂に対してそれを修復します。上記のSWEにて術前のプランニング、術式選択をしており、それによって成績も改善しています。(Itoigawa Y et al. Arthroscopy 2018, Itoigawa Y et al. JOR 2020) - 関節鏡視下上方関節包再建術
修復が困難な腱板断裂に対して、大腿筋膜を利用して腱板の役割を補う手術です。SWEにて腱板が硬いと判断された場合はこちらの手術を行っています。
- 関節鏡下腱板修復術
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肩鎖関節脱臼
- 関節鏡視下靭帯形成術
当スタッフが行ったバイオメカニクス研究の結果をもとに、烏口鎖骨間と肩鎖関節の2ヶ所を、自家腱もしくは人工靭帯を用いて安定化させる手術を行っています (Morikawa et al, KSSTA 2018, Morikawa et al, Arthroscopy 2019)。
- 関節鏡視下靭帯形成術
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滑膜炎(肘・肩・膝)
- 関節鏡下滑膜切除術
肘関節の上腕骨外側上顆炎(テニス肘)や肘、肩、膝の滑膜炎に対して痛みの原因となる滑膜の切除を行います。
- 関節鏡下滑膜切除術
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肘内側側副靭帯損傷
- 肘内側側副靭帯再建術(トミージョン手術)
野球などの繰り返しの投球動作において肘の内側の靭帯が緩み投球時の肘の痛みが誘発されます。長掌筋腱や下肢の半腱様筋腱を肘の内側に移植する手術です。
- 肘内側側副靭帯再建術(トミージョン手術)
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前十字靭帯損傷(詳しくはこちら)
- 関節鏡下前十字靭帯再建術
膝のスポーツ外傷で前十字靭帯が断裂し、それを再建する手術です。患者さんの状態に応じて、①大腿後面の腱を用いた一重束再建、②大腿後面の腱を用いた二重束再建、③膝蓋腱を用いたBTB法を選択しています。
- 関節鏡下前十字靭帯再建術
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半月板損傷(詳しくはこちら)
- 関節鏡下半月板縫合(切除)術
膝のスポーツ外傷の手術では最も頻度の高い手術で、損傷した半月板を縫合、または切除する手術です。出来る限り半月板を温存するようにしています。
- 関節鏡下半月板縫合(切除)術
診療実績
スポーツ膝関節手術件数(2024年)
| 膝手術総数 | 325件 |
|---|---|
| 前十字靭帯再建術 | 53件 |
| 半月板損傷 | 70件 |
研究
- 損傷や負荷に伴う深部筋腱の粘弾性変化を定量評価可能なMRエラストグラフィの開発(日本学術振興会研究費補助金若手研究 取得、日本学術振興会研究費補助金独立基盤形成支援 取得):スポーツ障害などに起こる筋腱損傷に対してMRIで組織の硬さを計測可能なMRエラストグラフィを用いて診断や怪我の予防に役立つかの臨床応用に向けた研究をしています。
- 肩腱板損傷における酸化ストレスの寄与の解明(日本学術振興会研究費補助金基盤研究C取得):肩の障害で高い頻度で起こる肩腱板損傷の原因解明とその新しい治療法についての研究をしています。
- 超音波剪断波エラストグラフィを用いた投球動作における肩肘関節障害の予防(日本学術振興会研究費補助金基盤研究C取得):野球の投球動作において肩や肘関節にしばし障害を起こしますが、エラストグラフィ計測や投げ方の改善によってそれらの障害を予防できるかを研究しています。
- 関節鏡視下肩腱板修復における肩峰下滑膜充填の有効性の検討:肩腱板修復術の際に切除される滑膜に、組織修復に重要な役割を持つ間葉系幹細胞が含まれる事を明らかとし(Morikawa et al, Arthroscopy 2019, 2020)、同組織を腱板修復促進に利用する臨床研究を行っています。
- 肩腱板付着部再生における抗酸化剤の寄与(日本学術振興会研究費補助金基盤研究C取得):腱板損傷は酸化ストレスが関与していると言われていますが、その詳細なメカニズムを解明し、さらに抗酸化剤を投与することにより腱板損傷部の再生を促すことが出来るのかを研究しています。
- グリップ動作の違いが肘外反ストレスに対する安定化機構に与える影響の解析(日本学術振興会研究費補助金若手研究 取得):野球やテニスなどのオーバーヘッド動作における指や手関節の角度が肘関節の外反ストレスにどのようなメカニズムで負荷がかかるかを解明する研究をしています。






