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令和6年能登半島地震におけるDMAT(災害派遣医療チーム)派遣について

JUNTENDO UNIVERSITY URAYASU HOSPITAL

千葉県からの派遣要請を受け、1月14日(日)~1月17日(水)にDMAT(医師1名、看護師2名、業務調整員2名)を1隊派遣しました。

派  遣  先:輪島市保健医療福祉調整本部、輪島市立東陽中学校、輪島市立町野小学校
活動内容
・避難所内で入院が必要となった方々の病院搬送調整
・薬剤師業務のサポート
・歩行不可能な高齢者宅への訪問
・避難所の夜間見廻り
・オンライン(zoom)を利用し、他DMATチームや地域医師との合同会議 など

※DMATとは、大規模災害が発生した時に急性期の医療活動を行うための専門的訓練を受けた医療チームのことです。医師•看護師•ロジスティック(調整員)を軸とした多岐にわたる専門家から構成されており、災害が発生すると速やかに駆けつけ、負傷者の治療を行い、被災地の医療を支えています。

≪リンク先≫
災害医療について:https://www.hosp-urayasu.juntendo.ac.jp/disaster/
千葉県ホームページ:https://www.pref.chiba.lg.jp/iryou/press/2023/notohanntouhaken.html

RWD臨床研究助成賞はリアルワールドデータ株式会社と日本臨床疫学会との提携によって創設された、医療者を対象とした研究助成事業です。今までのデータソースや手法では明らかにできないと思われる医療現場の課題を解決する研究、医療データベース研究を行う上で重要な礎となりうると思われる研究、その他公衆衛生の向上に大きく寄与すると思われる研究を対象として、厳正なる審査のうえで受賞が決定されます。
今回、近藤豊医師は「敗血症慢性化とMIS-A:リスク因子の探索研究」を研究テーマとして、同賞を受賞しました。従来急性疾患と考えられていた敗血症ですが、敗血症においても慢性の経過をたどる可能性が考えられています。近藤医師の研究により今後、重要な研究成果が期待されます。

救急診療科 准教授
近藤 豊

【専門】敗血症、外傷外科、救急医学
【資格】日本救急医学会専門医・指導医、日本集中治療医学会専門医、日本外科学会専門医、日本高気圧環境医学会高気圧酸素治療専門医、日本災害医学会評議員、日本集中治療医学会評議員、日本外傷学会評議員、日本中毒学会評議員、日本高気圧環境潜水医学会評議員、日本心肺蘇生教育研究会世話人、日本DMAT隊員、Acute Medicine&Surgery Associate Editor

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2024年6月より3年間、大規模な自然災害やパンデミックなどで被災しても持続的な医療供給を可能とするレジリエントな災害医療体制の構築を目的とした共同研究講座「医療デジタルレジリエンス研究講座」を実施します。

近年、地震や台風水害などの自然災害が全国で多発していることや、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機としたパンデミックなどの対応が社会的課題となっています。大規模な災害が起こった場合、被災地域においては、傷病者数や重症度などの医療需要や提供可能な医療資源の情報は分散しているのが現状です。そしてこれらの情報の多くは、紙媒体で管理されており、集約や調整は人手で行われています。したがって、災害発生から時間経過とともに変化する医療需要の量や質、提供できる医療資源をリアルタイムに把握困難な点が医療機関の大きな課題となっています。

本共同研究講座は、大規模災害が起こった場合、災害急性期における被災地の医療需要や医療資源の情報が分散しリアルタイム把握困難な現状があり、浦安病院の救命救急・災害医療の知見をもとに、富士通Japanのデジタル技術活用し、最適な情報を迅速に収集し共有する仕組みの構築を目指します。

<医療デジタルレジリエンス研究講座>

1.期 間:2024年6月1日から2027年5月31日まで
2.代表者:順天堂大学大学院医学研究科救急・災害医学 教授 岡本 健
(順天堂大学浦安病院 院長補佐 救急診療科科長・高度救命救急センター長)
3.場 所:順天堂大学浦安病院
4.内 容:
(1)災害医療に必要な情報のリアルタイムな収集・共有の効率化検討
(2)被災地における医療資源の可視化、適切な配置調整
(3)病院内の各情報を自治体や国、地域の医療機関へ適切に情報提供できる仕組みの検討

 

プレスリリースはこちら(学校法人順天堂サイトへ)

詳しくは救急診療科ページをご参照ください。

ごあいさつ
2022年4月1日付で救急診療科の科長に就任いたしました。
救急診療科は、各専門診療科と連携したチーム医療体制で、以下の3つのケアを常時提供することで地域の皆さまの生命と健康を守ることを使命としています。
・プライマリ・ケア(初期救急ER)
救急外来では、独歩受診または救急搬送された患者さんに、緊急度・重症度の評価と全身状態の安定化を行い、治療方針を決定しています。
・クリティカル・ケア(集中治療)
救命救急センター病棟では、県内外から搬送された多発外傷や広範囲熱傷、急性中毒、重症感染症など、救命対応が必要な病態に全身管理や緊急手術を行っています。
・プレホスピタルケア(病院前診療)
「攻めの救急医療」をモットーに、ラピッド・レスポンスカーによる早期医療介入に力を入れ、市川・浦安地域のメディカル・コントロール(救急隊員の指示・教育・検証)の中心的役割を担っています。また、災害医療派遣チーム(DMAT)のリーダーとして、院内や地域の様々な災害対策や訓練にも携わっています。
順天堂の理念である「不断前進」は「現状に満足せず、常に高い目標を目指して努力を続ける姿勢」を意味します。救急診療科は「不断前進、救命救急」の志を忘れず、救命救急の道をこれからも邁進する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

プロフィール
大阪大学1986年卒
【専門分野】救急医学、外傷外科、災害医学、病院前医学
【取得資格】日本救急医学会専門医・指導医、日本外科学会専門医、日本熱傷学会専門医、日本外傷学会専門医、クリニカル・トキシコロジスト、社会医学系専門医協会指導医・専門医、日本中毒学会評議委員、日本救急医学会評議委員、日本外傷学会評議委員、日本医師会認定産業医、千葉県統括DMAT、千葉県災害医療コーディネーター

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凸版印刷株式会社と順天堂大学は、医学・医療に用いる、画像や映像などのデータの記録/伝送/共有手法を標準化し、医療・医学領域の情報資源として広く活用できる基盤の整備・構築を目指して、2021年6月1日(火)に共同研究講座「救急AI色画像情報標準化講座」を当院に開設しました。

詳しくはこちら(順天堂サイトへ)

3月3日(水)付けで、「令和2年度救急医療功労者厚生労働大臣表彰」を受賞しました。

本表彰は、厚生労働大臣が、都道府県知事の推薦のもと、長年にわたり地域の救急医療の確保、救急医療対策の推進に貢献した個人や医療機関等の団体の功績をたたえるもので、このたび、千葉県から当院が受賞いたしました 。
今後も、東葛南部地域の三次救急医療施設として、重症患者に各専門医療チームによる高度な医療技術と大学病院の先端医学情報に基づいた集中治療を提供してまいります。

 

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順天堂法人サイト「CO-CORE」にて、救急診療科の平野 洋平准教授が紹介されました。
体内に侵入する細菌やウイルスに対して免疫が過剰反応をして、自分自身の臓器を傷つけてしまう「敗血症」によって、世界で年間約1,100万人もの方が亡くなっていると推定されているほか、新型コロナウイルス感染症の重篤化にも、敗血症が関与していると考えられています。平野准教授は、この敗血症の病態解明に挑んでおり、AIの機械学習を駆使した先進的な研究に取り組んでいます。記事では、救急・集中治療現場の課題や敗血症研究の最新動向について話しています。ぜひ、ご一読ください。

順天堂法人サイト「CO-CORE」へ(外部リンク)

救急診療科の平野洋平助教らの研究グループは、医療機関の外で心臓が停止する院外心肺停止患者のデータベースに、AIの機械学習手法(コンピューターにデータを反復して学習させることで、そこに潜む特性を発見させる手法)を用いることにより、電気ショック適応の院外心肺停止患者の予後を高精度で予測するモデルの開発に成功しました。心肺停止患者の生命予後に関しては、蘇生過程の多様な要因が関与することから、早期に予測することは困難でしたが、本研究のAI手法を用いることにより精度の高い予後予測を可能にしました。本成果は、救急現場のAIによる最適な蘇生治療選択のサポートを可能とし、社会復帰可能な状態での蘇生患者の増加につなげられることが期待されます。本論文はResuscitation誌に掲載されました。

詳しくは、学校法人順天堂ホームページをご覧ください。

12月21日(月)付けで、当院DMAT隊(医師3名、看護師4名、事務2名)が『令和元年房総半島台風、東日本台風及び10月25日の大雨の災害に係る感謝状』をいただきました。

当院DMAT隊は、千葉県より出動要請を受け、ライフラインが止まった病院のスクリーニングや患者さんの搬送支援を行いました。

被害を受けられた皆さまには、心からお見舞い申し上げます。

 

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日本専門医機構より、「順天堂大学浦安病院総合救急医育成プログラム」が承認されました。これにより、当院は「救急科専攻医プログラム基幹医療施設」となりました。
この専門研修プログラムでは、基幹病院である当院と、越谷市立病院、順天堂大学順天堂医院、順天堂大学静岡病院が連携し、救急医の育成を行います。