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JUNTENDO UNIVERSITY URAYASU HOSPITAL

TOPICS トピックス

2021年04月01日(木)

麻酔科、産婦人科

無痛分娩麻酔管理者として岡田尚子医師が就任しました

無痛分娩麻酔管理者として、岡田尚子医師が麻酔科准教授に就任しました。

ごあいさつ

2021年4月1日付で麻酔科(ペインクリニック)准教授に就任いたしました。順天堂大学麻酔科学ペインクリニック講座の産科麻酔部門より赴任し、産科麻酔を中心に診療・研究に携わってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 産科麻酔で大きな割合を占める無痛分娩は社会のニーズが高まっていますが、無痛分娩に伴う複雑な分娩管理、手術室とは異なる麻酔管理が必要であり、高度な知識と技術が求められる分野です。そして高齢出産や不妊治療に伴いハイリスクの帝王切開が増えています。
分娩は24時間いつでも起こるため、産科麻酔も24時間体制でなければなりません。しかしながらそれには多くの人材が必要です。残念ながら日本では産科麻酔の担い手が少ないために、米国のようにどこでも受けられる医療ではありません。さらに、時として分娩では急変が起こり、大量出血など命の危険を伴う状況に陥ります。私は一般の麻酔科医としてキャリアを開始し、15年以上にわたり学会活動や臨床を通してたくさんの学内外の先生方に産科麻酔を指導していただきました。前任地である順天堂大学練馬病院では多くの方々のご協力により産科麻酔の24時間体制を確立でき、年間200件を超える自然陣発主体の無痛分娩を管理してまいりました。その経験を生かして当院でも分娩を理解した麻酔科医の育成に励み、産婦人科、病棟スタッフと協働して緊急時にも安全性の高い医療を提供できるシステムを発展させていきたいと思います。
産科出血では血液が固まりにくくなる凝固異常が出血を増悪させ、血液製剤の使用方法も特殊です。産婦人科の牧野真太郎教授と共に、産科出血の研究にも積極的に取り組んでまいります。 今まで妊産婦さんやご家族の方との会話を通して、多くのことを感じ、学んできました。これから生まれくる命は、将来の日本を支える宝です。その喜ばしき誕生が母児ともに安全で快適であるよう、順天堂の掲げる「仁」の精神に則り麻酔科医も貢献していきたいと思います。

プロフィール

千葉大学1996年卒
【専門分野】産科麻酔
【取得資格】麻酔科標榜医、麻酔科指導医・専門医、一般社団法人日本専門医機構麻酔科専門医、NCPRプロバイダー、ICLSプロバイダー、AHA-ACLSプロバイダー
【所属学会】日本麻酔科学会会員、日本周産期麻酔科学会評議員、日本産科麻酔学会幹事、日本区域麻酔学会会員、日本輸血・細胞治療学会会員、Society of Obstetric Anesthesia and Perinatology会員、American Society of Anesthesiologists会員、日本周産期・新生児医学会会員、東京女子医科大学麻酔科学講座 非常勤講師

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無痛分娩について

当院では基本的に、一般的に広く行われている硬膜外鎮痛という麻酔方法で無痛分娩を行っています。脊椎の中の硬膜外腔というスペースに細い管(硬膜外カテーテル)を挿入し、そこから局所麻酔薬を注入する方法です。この麻酔は、腹部の手術などの術後鎮痛にも利用される麻酔法になります。硬膜外鎮痛は無痛分娩の標準的な麻酔法として歴史が長く、より安全に麻酔を行うために使用方法や使用薬剤が進化してきました。現在も硬膜外鎮痛は無痛分娩において主流となっています。

無痛分娩の流れ

  1. 無痛分娩予約
    外来担当医に無痛分娩の希望を伝え、原則妊娠34週までに予約を行ってください。
    現在、予約が集中しているため無痛分娩予約の制限を設けさせていただいています。
    予約が埋まっている場合はお断りさせていただくことがありますのでご了承ください。
  2. 無痛クラスについて
    無痛分娩に興味がある方に原則妊娠30週までに受けていただきます。現在、動画でのご案内をさせていただいていますので、無痛分娩をご希望の方には外来でQRコードをお渡しします。お気軽にお声がけください。
  3. 無痛外来受診
    通常の産科健診内で行っております。妊娠34週までに産科外来を受診していただき、これまでの健診経過や既往歴などを確認させていただき、無痛分娩同意書をお渡ししています。
  4. 入院予定日の決定
    妊娠36〜37週以降は妊婦健診で毎回内診にて子宮口の状態を確認し、入院予定日を決定しています。

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