2021年03月15日(月)
救急診療科
心肺停止患者のAIによる高精度予後予測モデルを開発しました
救急診療科の平野洋平助教らの研究グループは、医療機関の外で心臓が停止する院外心肺停止患者のデータベースに、AIの機械学習手法(コンピューターにデータを反復して学習させることで、そこに潜む特性を発見させる手法)を用いることにより、電気ショック適応の院外心肺停止患者の予後を高精度で予測するモデルの開発に成功しました。心肺停止患者の生命予後に関しては、蘇生過程の多様な要因が関与することから、早期に予測することは困難でしたが、本研究のAI手法を用いることにより精度の高い予後予測を可能にしました。本成果は、救急現場のAIによる最適な蘇生治療選択のサポートを可能とし、社会復帰可能な状態での蘇生患者の増加につなげられることが期待されます。本論文はResuscitation誌に掲載されました。