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診療科・部門のご紹介

MEDICALCARE

脳神経・脳卒中センター

お知らせ

2019.9 当院は、一般社団法人日本脳卒中学会より、「一次脳卒中センター」として認定されました。

センター長・副センター長のご紹介

センター長

卜部 貴夫

脳神経内科 教授

経歴 1986年 順天堂大学医学部卒業
専門 脳卒中(脳梗塞、脳出血)、一過性脳虚血発作、動脈硬化性脳血管疾患、脳卒中の急性期治療と再発予防、神経内科全般、神経科学
資格 日本神経学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本脳卒中学会専門医、日本医師会認定産業医
所属学会 日本神経学会(代議員)、日本内科学会会員、日本脳卒中学会(幹事)、日本脳循環代謝学会(評議員)、日本神経超音波学会(評議員・編集委員)、日本栓子検出と治療学会(評議員)、日本リハビリテーション学会会員、日本神経治療学会会員、日本頭痛学会会員、日本再生医療学会会員、米国心臓病協会(AHA)/米国脳卒中協会(ASA)会員、国際脳循環代謝学会会員、世界脳卒中協会会員

 

副センター長

石井 尚登

脳神経外科 先任准教授

経歴 1989年 順天堂大学医学部卒業
専門 脳外科一般、機能脳神経外科、間脳下垂体外科
資格 脳神経外科専門医・指導医

 

脳神経・脳卒中センターのご紹介

スライド1

脳卒中は人口の高齢化、生活習慣の欧米化に伴い患者数は今後も増加するため、早急に発症予防および再発予防の対応が求められています。当院では、脳卒中撲滅を目指し、地域における脳卒中診療の拠点病院として最新の医療を提供するために、2012年4月より脳神経内科と脳神経外科とが協力して「脳神経・脳卒中センター」を開設しました。外来部門は3号館3階です。入院病棟は1号館、2号館、3号館の6階です。
高齢化に伴いパーキンソン病や認知症も増加しており、脳卒中をはじめとしたすべての神経疾患を対象に、脳神経内科と脳神経外科が協力体制のもとで診療を行っています。特にパーキンソン病に対する深部脳刺激療法(DBS)や治療可能な認知症である正常圧水頭症は、両診療科の連携の元でチームを組んで治療に当たっています。
外来診療では、脳神経疾患への対応に加え、頸動脈超音波検査を行う神経超音波外来を週2回実施しています。2013年4月から地域消防との間で開始した脳卒中ホットラインでは、急性に発症する脳卒中に対し、救急診療科と脳神経内科、脳神経外科が連携を取りながら迅速に対応しています。急性期脳梗塞に対してはrt-PA静注療法と急性期血管内治療(機械的血栓回収術)を脳神経内科と脳神経外科との協力のもと24時間体制で実施しています。
さらに2016年10月より脳卒中ケアユニット(SCU)を4床開設しました。SCUでは急性期脳卒中患者さんを収容し、多職種連携で包括的な診療を行っています。そして2018年4月からSCUが6床へ増床となり、6月からは施設基準を取得してSCU加算が算定できるようになりました。SCUの診療実績としては、入室症例の9割は脳梗塞ですが、脳神経外科からの軽症脳出血も1割あり、平均で90%以上の病床利用率で推移しています。2019年9月には日本脳卒中学会より一次脳卒中センター(primary stroke center: PSC)の施設認定を受けました。

外来診療

脳神経内科と脳神経外科とで協力して脳卒中をはじめ全ての脳神経疾患の診療を行います。紹介状なしの初診については、問診時にどちらの科での診察を希望するかを確認します。

脳卒中診療

  1. t-PAによる超急性期血栓溶解療法および急性期脳卒中は,救急外来で対応します。
  2. 慢性期脳卒中患者ならびに脳卒中危険因子(動脈硬化性疾患,脳動脈瘤など)を有する患者の診療を行います。
  3. 神経超音波検査外来は頸動脈超音波検査を週2回実施しています。検査は予約制ですので外来にお問い合わせください。
  4. パーキンソン病に対する脳深部刺激療法を行っております。脳神経内科と脳神経外科と連携して手術の適応、術後管理、メンテナンスを行っております。

パーキンソン病診療

パーキンソン病に対する脳深部刺激療法を行っております。脳神経内科と脳神経外科と連携して手術の適応、術後管理、メンテナンスを行っております。

認知症診療

地域医療機関の先生方から多くのもの忘れの患者さんをご紹介いただいております。各種検査にて認知症の病型を診断し薬物療法を開始する場合と、治せる認知症の診断を行っています。治せる認知症である正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫は、脳神経外科で手術適応の判断と治療を行っています。

入院診療

脳神経内科、脳神経外科ともに現在の病棟を使用します。脳卒中に関しては脳梗塞・一過性脳虚血発作は脳神経内科、脳出血・くも膜下出血は脳神経外科が担当します。SCUにおいて急性期脳卒中患者さんに対して多職種による包括的治療を行います。
パーキンソン病に対する脳深部刺激療法(DBS)は、脳神経内科と脳神経外科との協力体制で実施しています。

脳血管カテーテル検査・血管内治療

脳神経内科、脳神経外科(血管内治療グループ)、放射線科と共同の下で実施しています。

  1. 診断カテーテル検査
  2. 脳血管内治療
    1)血栓回収術
    2)脳動脈瘤コイル塞栓術
    3)頸動脈ステント留置術

  など

脳深部刺激療法

パーキンソン病の手術適応患者は脳神経内科で評価・決定を行い、手術については脳神経外科が実施しています。術後は脳神経内科に転科して刺激の調整と薬剤コントロールを行います。

2022年度診療実績

文責:脳神経・脳卒中センター長 卜部貴夫