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診療科・部門のご紹介

MEDICALCARE

患者さま向け

開放骨折などの重傷外傷や、難治性感染でお困りの患者さまへ

はじめに

外傷再建治療の効果は劇的です。

当科外傷再建センターは外傷患者の早期社会復帰を目指すため、院内公認組織として設立されました。機能再建手術からリハビリテーションまで一貫したスムーズな外傷骨軟部再建を行っています。ぜひ、受傷後は早期にご相談ください。

再建術とは

皮膚から筋・腱・骨格・神経・血管にいたる損傷を修復する技術

受診希望の患者さまへ

・毎週水曜日午前に、専門外来として「難治外傷診」を開設してフォローアップ・紹介受け入れを行っています。
・現在、整形外科兼任のため、整形外科外来から予約可能です。

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再建例のご紹介

【※閲覧注意】
この先の画像は一部過激なものが含まれます。

再建例を見る(PDF)

なぜ、早期に相談したほうがよいのか?

再建手術は高度治療であり、高い効果が得られる反面、いくつかの注意点があります。必ずしも起こることではありませんが、手術に際して、いくつかの要点をご理解頂く必要があります

血栓

血管は血栓が生じる可能性があります(約10%)。外傷程度が高いほど、受傷からの時間が長いほど血栓のリスクが高いと言われています。よって、受傷後は早期に創閉鎖や再建に介入した方が予後はよいのです。

・手術後は再建部の生着のため24時間点滴投与を1~2週間程度行います。
・手術後の血栓の形成を早期に発見するため、1~2時間おきに患部の血流確認を行います。
・血栓形成には細心の注意を払いますが、万が一血栓が生じた場合には夜間の創部消毒や緊急手術(約7~10%)が必要

となることもあります。

感染

外傷の手術後は創部からの感染がおこるリスクが高く、従って、感染を生じるより先んじて、積極的な再建術を行って創を閉鎖することが大切なのです。感染を併発すると長期の抗生剤投与や再手術が必要になる場合があります。

・手術前後に抗生物質を投与し、感染を予防します。
・免疫抑制剤を使用している方は、手術の一定期間は投与をやめることがあります。
 局所陰圧閉鎖療法を行っている場合は検査着や浴衣など着替えをしやすい着衣としていただきます。

再建術後に注意すること

・手術後は患部の血流の維持、組織の生着を促す為、約1週間程度ベッド上での安静が必要となります。
・再建した患部は圧迫したり、触らないようにして下さい。
・院内は禁煙です。また、ニコチンは血管が引き攣って縮んでしまい血流障害を高率に生じることが知られています。カフェイン(緑茶・紅茶・コーヒー)も同様であり、摂取しないで下さい。痛みを緩和する為に、一定期間持続的に痛み止めを投与することがあります。
・医師の判断により、徐々に安静度が変わり、動けるようになっていきます。必要に応じて、機能回復の為のリハビリテーションを行っていきます。