ごあいさつ

　2020年4月1日付で産婦人科科長を拝命いたしました。私が順天堂大学産婦人科学講座に入局してから20年間が過ぎましたが、その間に多くの先輩方からご指導を賜りました。現在では、周産期関連の各種主要学会において委員や役員として貢献するチャンスをいただき、産婦人科ガイドライン産科編作成委員や産婦人科必修知識の編集委員、専門学会の幹事長として多くのことを学ばせていただいております。先輩方から学んだことを礎に、今後の自身の目標を以下のように立てています。①目標に対し未知の世界でも臆することなく猪突猛進に実現させていく努力を惜しまないこと。②常に疑問に思い解明しようとする姿勢を持ちつつ、その専門分野のスペシャリストに知識を学び、後輩にもそれを学ぶチャンスを与られる環境を作ること。③誰もが理論的にものの考え方ができるよう教育し、それが延いては患者さんの満足につながり、より良い医療を提供することができること。さらに教育については、現症はなぜ起こっているのかそれを防ぐ手段や対応する処置はないのかを常に考えながら、診療や研究に携わることのできる人材育成を目指します。
　そのためには、まず第１に「知識」を得ることが必要となります。そして、それをただ暗記するのではなく、人と対話や論文などを通してより深く理解し検証し、その知識を活用して次の目標を定める、さらにこの思考を繰り返すことで様々な角度から物事を検証し探求し考察する人材が育つと考えています。また、「思いやり」を育てるために、順天堂で続けて推進してきた女性医師の産後復帰しやすい職場環境作りを進めていきたいと思います。
　医療をより良いものとするための研究を順天堂の理念である「不断前進」の姿勢で続け、地域・他大学・他診療科・企業を含め関連部署を巻き込みその勢いを増して、探求心・知識・思いやりに富んだ社会に貢献する人材を育成できる医局にしたいと思います。引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。

プロフィール

順天堂大学2001年卒

【専門分野】周産期医学

【取得資格】産婦人科専門医、母体保護法指定医、日本周産期・新生児医学会周産期専門医

【賞　　罰】2008年・2010年　順天堂大学産婦人科学講座同窓会学術奨励賞　
　　　　　　2013年　日本産婦人科学会ボランティア賞（気仙沼市立病院勤務）
　　　　　　2019年　順天堂大学同窓会学術奨励賞

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