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前澤克彦医師が整形外科教授に就任しました

JUNTENDO UNIVERSITY URAYASU HOSPITAL

ごあいさつ
2023年7月1日付けで整形外科の教授に就任させていただきました。
高齢化が進む社会の中にあっては、運動器(腕や脚、背骨など、身体を動かすための器官)の健康を維持して、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限される事なく暮らせる期間)をなるべく長くしておく事が重要です。当診療科では、衰えた筋力や関節機能の回復のための運動療法、患者さんそれぞれに適した骨粗鬆症の治療、骨折のあとの再骨折(二次骨折)予防、低侵襲な関節鏡視下手術、PRP(多血小板血漿)療法、末期の変形性関節症に対する人工関節置換術などを積極的に行いながら地域の皆さんの運動器の健康を守ってまいります。また、当診療科の手外科センター(原センター長)と外傷・再建センター(市原センター長)では、通常の疾患・骨折のみならず、他院からの治療に難渋した患者さんへの応需、スポーツ医学センター(糸魚川センター長)では、千葉ロッテマリーンズへのメディカルサポートとともに地域の青少年アスリートのスポーツ障害の治療を行なっております。
今後もなお一層、地域の医療機関との連携を深めながら、地域の皆さんに信頼される医療をご提供できるよう努めてまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

プロフィール
順天堂大学1989年卒
【専門分野】股関節外科、ロコモーティブシンドローム
【取得資格】日本専門医機構整形外科専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本整形外科学会研修指導医、日本人工関節学会認定医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、日本体育協会認定スポーツドクター、学会認定・自己血輸血責任医師、日本整形外科学会代議員、日本股関節学会評議員、日本人工関節学会評議員、日本臨床スポーツ医学会代議員、日本自己血輸血・周術期輸血学会評議員、日本陸上競技連盟医事委員

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整形外科およびスポーツ医学センターにて、PRP(多血小板血漿)療法を開始しました。
PRPとは、患者さんの血液中の成分である“血小板”に含まれる成長因子などのタンパク質の作用を利用した再生医療です。血液には成長因子などの良いタンパク質と炎症や軟骨破壊を促進する悪いタンパク質が一緒に含まれています。PRP療法では、成長因子を多く含む血小板と細胞の栄養素などを含む血漿を悪いタンパク質を含む赤血球から分離することで、血液のもつ治癒作用を高めて治療に利用します。自己治癒力をサポートする治療法として、ヨーロッパやアメリカでは頻繁に行われています。

 

【治療の流れ】

  1. 採血
  2. 血液を遠心分離し、PRPを抽出
  3. PRPを患部に注射

 

【主な対象疾患】
慢性関節炎(変形性膝関節症・肩関節周囲炎・腰痛など)、スポーツ外傷・障害(靱帯損傷・肉離れ・腱炎など)など

 

【効果】
当院では、これまで順天堂大学でPRP療法を行っていますが、効果がある方は全体の約60%程度です。ご自分の血液を使うため、血小板の活性が高い/低いなどの因子が効果に影響を及ぼすのではないかと考えられていますが、まだ明らかにはなっていません。また、関節の変形や腱板断裂の程度が重症な方ではPRP療法の効果が低下します。

 

【副作用】
PRP療法によって起こる副作用は少ないですが、筋肉や腱などの組織に直接針で刺してPRPを注入するため、治療中と治療後に痛みを感じることがあります。しかし、関節内に対するPRP療法では痛みを感じることはあまりありません。

 

【メリット】

 

【デメリット】

 

【費用とスケジュール】
PRP療法は、日本ではまだ保険診療として認められていません。そのため、治療を受ける方は自由診療となります。当院での一本のPRP注射にかかる費用は現在33,000円(税込)(肩や肘関節は1本ですが、膝関節の場合は2本使用するので66,000円(税込))です。PRP療法は再生医療のひとつですが、先進医療や高額医療の補助の対象とはなりません。PRP療法実施日の痛み止めや湿布の処方、および検査もすべて自費となりますのでご注意ください。
PRP療法を行うかどうかは当日の状態によって担当医と患者さんがご相談の上で最終決定いたします。治療を行ってから約3ヶ月後(治療開始から半年)に、痛みがどれくらい取れたか、生活がどれくらい改善したかを評価します。効果が認められた方では2回目のPRP療法を行う方もいらっしゃいます。
残念ながら効果がなかった方は、関節鏡下手術や人工関節置換術などの手術加療を行う事も可能ですので担当医にご相談ください。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

整形外科の湯浅崇仁准教授が「Best Doctors in Japan 2020-2021」(ベストドクターズ社)に選出されました。

整形外科 准教授
湯浅 崇仁

【専門】股関節外科
【専門医】日本整形外科学会認定専門医・運動器リハビリテーション医

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2020年度から、順天堂大学の医学部とスポーツ健康科学部は、千葉ロッテマリーンズの選手たちが年間を通してパフォーマンスを発揮できる環境づくりに協力することになりました(詳細はこちら)。すでに医学部附属病院である順天堂医院と当院を中心に選手へのメディカルチェック、スポーツ健康科学部での体力測定などが実施されています。詳しくはこちらをご覧ください。