2020年度 順天堂大学医学部附属浦安病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1139 514 711 995 1556 2206 2768 4639 2025 257
 退院患者数は、前年度が18,851人に対して、令和2年度は16,810人となり10.8%ほど減少しました。令和2年度の患者数の減少は、COVID-19感染症の影響による医療機関の受診控えや、予定入院・予定手術の延期、新型コロナウイルス感染症病棟の確保や人員集約などの影響によるもの考えます。多い年代は、成人では70歳台そしてこどもでは0-9歳でした。前年度との変化では、0歳から49歳までが13.8%減少、50歳台が9.0%減少、60歳台が12.3%減少、70歳以上が8.6%減少と、すべての年代において患者数が減少しました。
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診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
メンタルクリニック
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 15 39.67 16.81 13.33% 61.33
040220xx97x0xx 横隔膜腫瘍・横隔膜疾患(新生児を含む。) 手術あり 手術処置等2 なし - - 16.6 - -
090010xx99x30x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 3あり 副傷病 なし - - 6.87 - -
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術処置等2 なし - - 8.98 - -
160570xx97x1xx 腹部血管損傷 手術あり 手術処置等2 あり - - 28.72 - -
 気分障害の患者に対しては精神科電気けいれん療法を施行するケースが多く、この治療を1クール行うために40日前後かかるため、平均在院日数が延長しています。自殺企図に伴う刃物等による外傷、損傷は重篤で深刻なことが多く、平均在院日数が延長しています。乳癌の患者さんにおいては精神症状のコントロール、ケースワークが困難で、平均在院日数が延長しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 あり 手術処置等2 なし 129 3.6 3.39 0.00% 69.37
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置等2 なし 74 16.51 18.61 2.70% 69.31
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 4あり 定義副傷病 あり 50 9.04 15.61 0.00% 65.02
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 8.76 9.42 0.00% 68.68
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 40 13.88 13.3 0.00% 73.6
 呼吸器内科の主要疾患である肺がんは、我が国に於いて、死因全体第3位(男性2位、女性4位)となっている難治性のがんです。当院における肺がん診療は、「可能なかぎり在宅・外来」をモットーとしております。最近では、免疫チェックポイント阻害剤を併用した新しい薬物療法をいちはやく、広く導入し、専門外来も設置し、良好な治療成績が出てきております。また、間質性肺炎の診療にも力を入れており、特に特発性肺線維症(IPF)における抗線維化薬(オフェブ・ピレスパ)の適応も積極的に行っており、軽症高額難病医療費補助制度を的確に利用して、可能な限り患者さん負担の少ない診療を目指しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 結腸切除術等 476 3.17 2.66 0.00% 67.84
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置等2 なし 副傷病 なし 105 9.79 9.53 0.95% 70.73
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 53 9.6 8.11 0.00% 71.17
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 52 8.04 7.74 0.00% 61.44
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 47 2.83 3 0.00% 73.72
 東葛南部地域の基幹病院として急性胆管炎や閉塞性黄疸、消化管出血など、緊急処置を要する症例を受け入れています。それらの症例に対して内視鏡や血管造影を用いた低侵襲治療を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 212 3.63 3.07 0.47% 69.25
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1 なし、1,2あり 手術処置等2 なし 196 6.64 4.44 0.00% 68.57
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置等1 2あり 手術処置等2 なし 124 4.1 3.26 0.00% 68.99
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置等2 なし 96 5.08 4.95 0.00% 63.29
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術処置等1 なし、1,3あり 手術処置等2 なし 定義副傷病 なし 93 10.61 10.56 1.08% 76.38
 循環器内科では、狭心症・心筋梗塞などいわゆる虚血性心疾患に対するカテーテル検査や治療(経皮的冠動脈ステント留置術)が多く行われていますが、昨年は虚血性心疾患の一次予防の進歩、そして経皮的冠動脈ステント留置術の進歩もあり、昨今の本邦の状況同様やや患者数は減少しています。しかしながら、カテーテル治療は開胸手術に比べ侵襲が少なく入院期間も短いことが利点であり、緊急症例を遅滞なく受け入れ引き続き力を入れていきます。不整脈の治療は、日本不整脈心電学会認定の専門医2名、専門技師4名を擁し、心房細動に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術が最も多い治療ですが、可能な限り短期の入院で実施しています。慢性心不全症例、致死的不整脈症例に対しては植込み型除細動器(ICD)、皮下植込み型ICD(S-ICD)、さらには心臓再同期療法(CTR-D/CRT-P)も随時施行しています。
膠原病・リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術処置等2 なし 定義副傷病 なし 67 24.37 15.28 1.49% 57.15
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 21 44.33 37.12 4.76% 66.67
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術処置等2 なし 19 21.47 15.9 0.00% 66.63
070560xx99x01x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 25.09 - -
070560xx99x70x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし - - 23.08 - -
 当科では全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチ(RA)を始めとした全身性の自己免疫疾患全般の診療を行っており、合併する臓器障害の程度により、消化器・一般外科や整形外科との連携により手術を行う場合もあります。また原疾患の治療においてステロイド剤や免疫抑制剤を使用するため、重篤な肺炎などの感染症の併発に注意を要します。当科ではこれらの疾患の治療に際し、可能な限り在院日数を短くできるよう努めています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 62 7.13 6.13 4.84% 0
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 52 10.73 13 0.00% 2.13
140010x297x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術あり 手術処置等2 2あり 30 34.8 34.4 0.00% 0
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術処置等2 なし 28 3.11 3.96 0.00% 1.93
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし 23 3.91 7.48 0.00% 4.61
 地域周産期母子医療センターでは、早産児や低出生体重児の入院管理を産婦人科と協力して行っています。COVID-19陽性例も増えており、母体搬送にも対応しています。
 コロナ禍の影響を受けた2020年度は、熱性けいれん・てんかん症例が令和元年度に比べ、減少しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 82 38.2 25.09 48.78% 78.67
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病 なし 65 5.32 5.18 1.54% 40.12
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 61 26.41 23.36 1.64% 73.87
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 59 15.47 13.96 0.00% 31.19
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 57 25.56 21.03 3.51% 66.33
 スポーツ外傷・障害の診断、最新の治療や変形性の肘・膝・股関節疾患の治療に力を入れています。特に高齢化社会に伴い増加する変性疾患に対しては症状やライフスタイルを考慮し、骨切り術や人工関節置換術等により将来を見据えた総合的な医療を提供します。またスポーツ整形分野においてもスポーツによる外傷や長期的な機能障害に対し、さまざまな高度治療を駆使して復帰できるように手助けしております。肘から手までの骨折や挫滅、神経・血管損傷、靱帯損傷などの外傷は、手外科センターで専門治療を行っています。
形成外科・再建外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 43 3.44 4.11 0.00% 3.53
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術処置等1 なし 24 6.75 4.76 0.00% 36.08
070590xx97x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術あり 手術処置等2 なし 21 9.62 6.99 0.00% 32.86
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術処置等2 なし 19 5.05 3.07 0.00% 60.79
070590xx99x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術なし 手術処置等2 なし 13 6.23 5.92 0.00% 29.23
 形成外科で扱う疾患は多岐に渡りますが、当科では皮膚軟部腫瘍や血管腫・血管奇形の専門外来を開設していることから、母斑症や血管腫・血管奇形の症例が非常に多く全国から来院されています。軽症例については手技の工夫により低侵襲な治療をし、重症例については高度な再建手術を背景とした充分な根治手術を実施しています。2020年はCOVID-19感染症の影響で、人々の外出やスポーツイベントなどが減少したことから、例年多い顔面骨骨折に代表される外傷例は少なくなり、腫瘍系の手術が多くなっています。また、眼瞼下垂手術に代表されるような、生活の質を向上するための高齢者に対する外科的治療については継続的に多く、患者さんの苦痛や社会的負担を軽減できるよう、関連診療科と連携しながら病院全体におけるチーム医療の充実に努めています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 20.73 18.86 43.33% 59.47
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術処置等2 なし 副傷病 なし 25 10.72 9.68 8.00% 82.44
010010xx02x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 21.5 21.17 0.00% 51.22
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術処置等1 あり 手術処置等2 なし 16 4.13 3.04 6.25% 62
010020x102x1xx くも膜下出血、破裂脳動脈瘤(JCS30以上) 穿頭脳室ドレナージ術等 手術処置等2 あり 13 69 37.76 30.77% 66
 頭部外傷や非外傷性頭蓋内出血(脳出血)、くも膜下出血は緊急対応を必要とする疾患で、救命救急センターにて多くの患者さんを受け入れ、迅速に対応できるように心がけております。治療後にリハビリテーションが必要な場合には、連携する医療機関へスムースに転院できるようにしております。脳腫瘍の治療に対しては、手術ナビゲーション、術中電気生理学的神経モニタリングなどを用い、最新鋭の顕微鏡使用による安全で確実な手術を心がけ、合併症を起こさないようにしております。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 98 11.31 10.83 0.00% 69.12
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術処置等2 なし 副傷病 なし 33 9.3 10.08 0.00% 45.12
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術処置等2 なし 副傷病 なし 17 2.35 8.2 0.00% 60.71
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし 15 6.67 9.18 0.00% 57.13
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり 11 6.73 8.4 0.00% 46.82
 肺がんの治療に関しては呼吸器内科、放射線科など関連診療科と密な連携を取り、診断・治療を行っています。肺がん患者は心臓、脳、腎臓、糖尿病などの合併疾患を併存していることが多く、その治療も行いながら手術を行っております。そのため、在院日数が10日以上を要しております。肺がん以外の気胸などの疾患に関しても地域医療機関や呼吸器内科と速やかに連携をとり、胸腔ドレーン挿入のみなどの保存的治療や、手術を行っています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 57 1.21 2.74 0.00% 69.51
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術処置等2 1あり 15 14.6 19.98 13.33% 72.6
050080xx0101xx 弁膜症 ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置等1 なし 手術処置等2 あり 14 21.93 22.56 0.00% 68.5
050080xx0111xx 弁膜症 ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置等1 1あり 手術処置等2 あり 10 29.2 34.83 0.00% 71.8
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術処置等2 1あり - - 28.61 - -
 下肢静脈瘤に対する手術は日帰りもしくは翌日退院で行っています。腹部動脈瘤に対する治療の在院日数は良好と考えます。弁膜症に対する弁置換術の在院日数も概ね良好な結果と考えます。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 85 3.12 3.02 0.00% 3
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) 小腸切除術 悪性腫瘍手術以外の切除術等 53 3.09 2.79 0.00% 3.89
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術 38 3.34 3.84 0.00% 7.29
11013xxx97xxxx 下部尿路疾患 その他の手術あり 23 6.09 9.91 0.00% 3.74
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 17 3.06 8.17 0.00% 2.18
 小児外科は新生児・未熟児から思春期に至るまでのお子さんの多岐にわたる疾患を治療しています。鼡径ヘルニア、停留精巣、臍ヘルニア、急性虫垂炎などの日常よくみられる疾患のほか、膀胱尿管逆流症、水腎症、漏斗胸、直腸肛門奇形、ヒルシュスプルング病などが比較的頻度の高い疾患です。内視鏡手術(腹腔鏡・胸腔鏡)を適応し、お子さんへの負担の少ない低侵襲手術を行います。また、クリニカルパスを用いて入院期間の短縮に努めています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 800 4.62 2.76 0.00% 71.65
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 重症度等片眼 269 13.77 8.97 0.00% 55.19
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 重症度等片眼 159 7.58 5.79 0.00% 69.79
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術処置等1 あり 手術処置等2 なし 101 9.25 6.49 0.00% 71.33
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 96 7.19 5.65 0.00% 67.75
 白内障手術と比較して、網膜硝子体疾患、緑内障手術の割合が高いのが、当院の特徴です。また、手術難治症例・重症例・再手術症例が多く、平均在院日数が長くなる傾向があります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 73 8 5.63 0.00% 36.97
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 55 7.16 6.71 0.00% 52.64
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭の腫瘍 手術あり 45 7.42 7.2 0.00% 58.56
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 42 9.79 8.69 0.00% 25.76
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 39 5.51 4.94 0.00% 61.49
 日本耳鼻咽喉科学会は新たに「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」と名称が変わりました。当院では日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会に相応しく、耳鼻咽喉科疾患及び頭頸部外科としての疾患を網羅して取り扱っています。当院の周辺には入院加療のできる病院が少ないことから、扁桃・アデノイド疾患や扁桃周囲膿瘍、急性咽頭喉頭炎などの炎症疾患やめまい疾患などで入院加療を必要とする患者さんが多数紹介されています。また、副鼻腔炎の手術的加療を積極的に行っており、慢性副鼻腔炎の取り扱いも多くなっています。小児の睡眠時無呼吸症候群に対しても積極的に手術を行っています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし 59 16.37 18.2 8.47% 73.46
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 4あり 定義副傷病 なし 重症度等 発症前Rankin Scale 0、1又は2 52 19.42 15.64 26.92% 70
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし 29 14.97 7.48 6.90% 54.52
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 重症度等 15歳以上 26 19.65 17 7.69% 50.92
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術処置等2 あり 副傷病 なし 22 22.86 19.69 4.55% 73.59
 脳神経疾患としては急性期脳梗塞、パーキンソン病、てんかん、脳・脊髄炎の患者数が上位5位までを占めています。急性期脳梗塞ではエダラボンによる治療を積極的に実施し、機能改善が良好な場合は自宅退院し、リハビリテーション継続が必要な場合は回復期リハビリテーション病院に転院(転院率26.92%)しています。急性期の的確な治療実施と早期リハビリテーション介入によって多くの患者さんは自宅退院となっておりますが、転院調整に日数を要し平均在院日数は前年度と比べ延長しています。パーキンソン病の多くは、薬剤調整を行い自宅退院することが多く、深部脳刺激術を行った場合も薬剤調整後に自宅退院する患者数が増え(転院率8.47%, 4.55%)在院日数は前年度と比較して短縮しています。てんかんは薬物療法で発作がコントロールされ多くの患者さんは自宅退院となりましたが、機能障害に対するリハビリが必要で転院する患者さんもいたため転院率は6.9%で前年度より増加しました。脳・脊髄炎は他の疾患より若年(平均年齢50.92歳)であり、治療による改善に日数を要するため、在院日数は長くなり(平均在院日数19.65日)、リハビリ継続の必要性から転院する患者さんもいたため転院率は7.69%でした。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術処置等2 なし 48 12.9 7.71 0.00% 72.31
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 43 11.63 9.12 0.00% 67.7
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術処置等1 なし 41 14.34 12.87 0.00% 55.66
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術処置等1 なし 22 6.23 4.06 0.00% 52.82
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術処置等1 なし 21 6.29 4.76 0.00% 43.67
 2020年度の皮膚科入院数は、新型コロナウイルス感染症による2回の緊急事態宣言の影響で昨年と比較して7%程度の低下がみられたものの、349名/年と令和元年度の過去最高数(378名/年)に継ぐ、2番目に多い入院数を記録しました。DPCコードによる統計によると、これはコロナ禍のStay Homeの影響で蜂窩織炎などの細菌感染症が大幅減(45%)となったにも関わらず、ウイルス感染症(主に帯状疱疹)の増加(30%)、特に皮膚悪性腫瘍の手術入院に関しては、48名/年と昨年度比で約18%増加したことにより、これまでで最多となり、DPC名称の順位でも1位となっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 あり 201 3.32 2.54 0.00% 70.01
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 168 9.47 7.13 0.00% 72.11
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 48 14 11.89 0.00% 67
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病 なし 46 3.85 4.13 0.00% 60.59
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 37 10.84 13 0.00% 64.59
 前立腺針生検に関しては、原則2泊3日で、仙骨麻酔下で行い、苦痛の軽減に努めています。膀胱がんの症例が多く、また、高齢で心血管系の合併症をお持ちの患者さんが多い状況です。若い方でも合併症のため、他院では手術困難な患者さんを多くご紹介いただいております。そのため、平均在院日数が全国平均より長い状況です。しかし、合併症のない方は、6日程度の入院となっています。前立腺がんの手術はロボット支援前立腺全摘除術(ダヴィンチ手術)を行っており、開腹手術に比べて、低侵襲および入院期間の短縮が図られています。水腎症に関しては、婦人科、外科、救急診療科などの他科疾患によるものが多く、尿管ステント留置または腎ろうで対応しています。尿路感染症に関しては、他院で対応困難な重症者をご紹介いただいております。っbs
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 87 1.54 2.42 0.00% 35.01
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 35 14.63 21.68 2.86% 32.11
120260xx970xxx 分娩の異常 その他の手術あり 手術処置等1 なし 19 4.11 4.53 5.26% 32.68
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 15 9.13 11.19 0.00% 31.47
120180xx99xx0x 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 副傷病 なし - - 6.13 - -
 流産の処置に際しては、最低3名の医師の立ち会いのもと、静脈麻酔を行い超音波ガイド下に手技を実施しています。また、切迫早産に関してはQOLを考慮した安全な管理を行っています。合併症妊娠や胎児疾患に対しては、地域周産期母子医療センターとして高度な医療を提供しています。異所性妊娠に関してはより侵襲の少ない腹腔鏡手術を行っています。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 5あり 副傷病 なし 177 3.1 4.34 0.00% 59.92
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 125 9.87 9.57 0.00% 44.9
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 4あり 副傷病 なし 115 3.19 4.44 0.00% 58.63
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 67 7.03 6.16 0.00% 36.31
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 65 10 10 0.00% 42.4
 婦人科臓器腫瘍に関する良性腫瘍に関しては、科内カンファレンスで、術前診断、治療方針を決定し安全に治療を行うことを心掛けています。患者さんのQOLに配慮した低侵襲手術も日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医の指導のもとで安全かつ教育的に行われています。婦人科悪性腫瘍は日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医を中心にガイドラインのエビデンスに基づき治療を行っています。子宮頸部悪性腫瘍において放射線治療が必要な場合には放射線腫瘍医と協力して治療を行っています。
腎・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 177 8.33 11.04 1.13% 48.86
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術処置等2 1あり 43 26.33 33.5 0.00% 64.53
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 25 13.32 14.01 4.00% 63.56
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 8.11 8.15 0.00% 60.56
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術処置等2 なし 15 23.07 20.56 0.00% 46.67
 血尿、蛋白尿を呈する、或いは原因不明の腎機能障害の患者さんに対して積極的に超音波下腎生検を行い、診断、重症度、適切な治療方針を決定しています。難治性ネフローゼ症候群も当科では各種免疫抑制薬、またLDLアフェレシス療法など、寛解に向けて先進的医療を行っています。腎不全症例は、近年高齢化が進んでおり、各病期(重症度)に応じて教育入院を行い、疾患啓発、個々の症例に応じた薬剤調整を行っています。透析患者さんの合併症についても他科と連携して幅広く対応しています。
救急診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術処置等2 なし 副傷病 なし 35 2.51 3.81 2.86% 35.69
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし 24 5.21 8.18 0.00% 46.67
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術処置等2 なし 20 2.95 3.33 5.00% 40.4
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術処置等2 なし 副傷病 なし 16 7.44 9.68 12.50% 59.5
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 4.94 - -
 当科では外因性疾患として急性中毒、多発外傷、重症熱傷のほか、熱中症など環境因子による病態の診療を行っています。内因性疾患は、生命兆候の危機に瀕した敗血症、呼吸不全などの重症病態を主に対象としております。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置等2 5あり 52 20.63 20.27 3.85% 67.08
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術処置等2 2あり 44 43.93 38.35 2.27% 57.61
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術処置等2 5あり 定義副傷病 なし 32 33.22 31.9 0.00% 65.22
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 25 13.6 11.14 0.00% 69.8
130030xx99x0xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 なし 22 10.09 9.65 0.00% 66.41
 自家移植の対象は悪性リンパ腫と多発性骨髄腫が主体です。平成29年8月から同種造血幹細胞移植も始まりました。急性白血病、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、その他の血液腫瘍が主な対象です。当院は令和元年度から骨髄バンクの骨髄採取認定施設になりました。令和2年度には造血幹細胞移植認定施設になりました。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070430xx97xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) その他の手術あり - - 9.11 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
消化器・一般外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 小腸切除術 悪性腫瘍手術以外の切除術等 96 6.39 4.86 1.04% 68.26
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 61 7.34 6.41 0.00% 61.11
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 55 17.15 16.19 0.00% 67.95
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 49 6.76 5.44 0.00% 42.06
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 45 14.82 19.04 2.22% 71.49
 大腸がん、胃がんはわが国では罹患率の高い疾患であり、当科ではこれらの悪性疾患に対して積極的に手術、術後補助薬物療法を行っています。また、良性疾患である胆石症、鼠径ヘルニアに対しても手術治療を行っています。急性胆嚢炎はガイドラインに従って発症後できるだけ早期に手術を行っています。すべての疾患で腹腔鏡手術を導入し、体壁破壊を最小限にしてできるだけ短い入院期間になるように努めています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 64 15.56 14.6 1.56% 60.91
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし 35 13.34 11.26 0.00% 62.83
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術処置等1 なし 定義副傷病 なし 17 5.29 6.26 0.00% 50.06
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術処置等2 なし 副傷病 なし 10 16.2 13.33 0.00% 48.4
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 13.57 - -
 地域の医療機関から紹介された糖尿病合併症を伴った糖尿病患者や血糖不良の糖尿病患者に対して病態や合併症の評価を行い、最善の治療薬の選択を入院にて行っています。クリニカルパスを使用した糖尿病患者への2週間の教育入院も行っています。医師、糖尿病看護認定看護師、CDE-J、CDE-Chibaの資格を有する看護師、栄養士、運動療法士が多職種連携したチーム医療にて療養指導にあたっています。副腎腫瘍の精査は入院にて種々の負荷試験を行い病態評価と診断を行い、手術が必要と判断した場合は当院泌尿器科で手術を行っています。2次性高血圧の代表疾患である原発性アルドステロン症の確定診断のために約1週間の入院精査を行っています。
乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 92 14.03 10.3 0.00% 59.14
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 4あり 49 2.86 4.15 0.00% 55.31
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 42 6.64 6.02 0.00% 57.79
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 17 4.12 4.13 0.00% 41.24
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 6あり - - 4.17 - -
 乳がんは日本人女性の羅患するがん症例の上位にあげられる代表的ながんです。当院でもガイドラインを遵守した治療を行っています。さらには在院日数の短縮に努めています。
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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 15 16 15 61 29 1 8,7
大腸癌 24 34 42 15 95 59 1 8,7
乳癌 78 55 29 - - 27 1 8,7
肺癌 58 39 84 137 122 200 1 8,7,6
肝癌 - 11 - - 15 58 1 8,7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌
 他の消化器癌と比べ胃癌はStage Iの早期癌の割合が約30%と高いことが特徴です。早期発見された胃癌は消化器内科でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という胃カメラを用いて胃の内側から癌を切り取る方法を行うこともあります。ESDの適応を外れたものあるいはESDを行ったもののその結果、予想外に深いところまで癌が及んでいるものなどは消化器外科で手術を行います。早期癌はほぼすべての方に腹腔鏡下手術を行っています。
 Stage II、IIIの進行した胃癌も可能な限り腹腔鏡手術を行い、患者さんが早期に社会復帰し、日常生活を行うことができるよう心がけています。
 胃以外の臓器に癌の広がりがあるStage IVの進行癌は化学療法(抗がん剤治療)を行います。
 抗がん剤や分子標的治療薬を用いて治療した結果、手術が可能になることもあり、集学的治療によるより高い治療効果を得る努力をしています。

大腸癌
 Stage IからIVまでいずれも多く、早期癌から進行癌まで幅広い患者様に対応しています。
 早期癌に対しては癌の状態により消化器内科で内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜剥離術(ESD)といった大腸カメラを使って大腸の内側から癌を切り取る治療法と消化器外科手術のいずれかが選択されます。消化器外科では手術は95%以上を低侵襲手術である腹腔鏡手術としています。症例によってはさらに低侵襲をめざした臍部から行う単孔式手術も取り入れています。
 大腸癌はStageIVで遠隔転移(大腸以外の内臓に癌が広がった状態)のある場合でも、手術で全て切除できれば治療効果が上がるとされているため、他科と連携をすることにより転移症例や手術後の再発に対する手術も積極的に行っています。
 進行癌や再発癌では化学療法(抗がん剤治療)や分子標的治療も積極的に行っています。手術の前に抗がん剤などの治療を行い、癌を縮小して治癒切除率(手術で全て切除できること)を高める術前化学療法や、手術の後再発予防のために抗がん剤治療を行う術後補助化学療法も行われています。直腸癌においては骨盤内の局所再発の予防と、機能温存が期待できる治療術前化学放射線療法も行っています。

乳癌
 Stage I、Stage IIの進行度が低い症例が多く、手術が行われることがほとんどです。術前化学療法(手術の前に抗がん剤治療を行い癌を小さくして乳房をある程度残せるようにする・再発の可能性を低くする)や術後化学療法・ホルモン療法・放射線療法(いずれも再発の可能性を低くする)が併用されることが多くなります。患者さん毎に異なるそれぞれの癌の性質に応じて治療法を選択する点が乳癌治療の特徴です。
 化学療法・分子標的治療・ホルモン療法・放射線治療の選択肢もますます増加しており、再発乳癌の治療も進歩しています。

肺癌
 肺癌は、診断のための検査から始まり、癌の病期分類を行い、手術・放射線・薬物療法による標準治療を行っていきます。今回の表は、期間中に入院されたのべ患者さんのDPCデータを用いて作成されています。当院では呼吸器内科と呼吸器外科が意見交換を行い、最適な治療戦略をたてることを目指しています。肺癌の薬物療法は日進月歩であり、進行癌の患者さんも治療を長く続けられており再発治療で入院されている方も多い状況です。当院ではがん登録を行っており、登録されたデータは国で一つにまとめて集計・分析されます。がん登録のデータも公表していますので、ぜひそちらの肺癌の状況もご参照ください。

肝癌
 これまで肝癌はウイルス性肝炎に合併する症例が90%でしたが、最近は非アルコール性脂肪肝炎など生活習慣病に関連した肝癌が増加しています。肝癌の治療は多岐にわたり、その進行度や背景肝の障害度により選択されます。手術治療(癌およびその担癌領域を肝切除により摘出する治療)、ラジオ波焼灼(超音波で癌の位置を確認しながら特殊な針を癌に刺して高周波で癌を焼く治療)、経動脈的化学塞栓療法(血管内カテーテルを用いて抗癌剤を癌に注入し、同時に癌に血液を送っている血管を詰めて癌を縮小する治療)が主たる治療法です。肝障害度Cで腫瘍径5cm、5個、AFP500以内の肝細胞癌は肝移植の適応となります。さらに最近はテセントリク+アバスチン、レンビマ等の分子標的治療薬の有効性が示され、治療のバリエーションが増加しています。いずれの治療法も治療効果が高く、再発しても治療を繰り返すことで長期に生存することが可能となりました。当院では肝癌診療ガイドラインに従って治療を行っています。最近は肝切除症例が増加しており消化器・一般外科では2020年度に18例の肝細胞癌に対して肝切除を行いました。
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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 18.14 57.86
中等症 73 22.30 77.55
重症 23 21.52 7935
超重症 16 27.63 79.75
不明 0 0.00 0.00
 現代の日本は、超高齢化社会に突入しており、高齢者人口の爆発的増加に直面しています。それに伴い高齢者の肺炎による死亡も急激に増えてきており、平成23年には死因で脳血管障害を抜いて第3位になりました。当院における市中肺炎の動向も高齢化の影響が強く反映されていると言えます。上記のごとく、最も軽い軽症の肺炎患者の平均年齢は58歳である一方、重症・超重症肺炎の平均年齢は80歳と高齢者肺炎の重症例が目立ちます。最近、肺炎球菌ワクチン接種のキャンペーンも展開されています。こういった地道な努力と高齢者の嚥下訓練・リハビリを含めたADL維持のための施策や口腔ケアなどの予防策を一歩一歩確実に進めていくことが極めて重要であると考えられます。
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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 158 22.35 73.46 34.81%
その他 30 25.77 73.00 20.00
 当院では地域の救急隊との間で脳卒中ホットラインを運用し、多くの急性期脳梗塞患者さんを受け入れています。脳梗塞診療は専門病院への早期受診と早期治療開始が機能改善にとって大切なことです。脳梗塞患者さんは年間200例前後受け入れており、2020年度は158例が3日以内に入院しています。その結果、発症後4.5時間以内の超急性期脳梗塞に対するアルテプラーゼ(t-PA)静注での血栓溶解療法が毎年20例前後に実施されています。さらには適応例には機械的血栓回収術も積極的に実施しております。回復期リハビリテーション病院との連携を強化し転院率は34.81%であり、転院が円滑に行われたことにより平均在院日数は22.35日で前年度(22.79日)と比較して短縮しております。その他の脳梗塞においても、急性期入院の場合とほぼ同様の平均在院日数と転院率でした。今後もさらに多くの脳梗塞患者さんの受け入れを推進していきます。
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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
メンタルクリニック
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K537-2 腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア手術 - - - - -
K6071 血管結紮術(開胸又は開腹を伴うもの) - - - - -
K636 試験開腹術 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - -
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術(長径3センチメートル以上) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 433 0.75 1.23 0.00% 68.25
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 78 3.19 11.78 1.28% 72.91
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 55 1.2 7.84 3.64% 64.78
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 51 1.04 7.67 0.00% 71.27
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 47 0.68 7.47 0.00% 67.43
 消化管部門では内視鏡的大腸ポリープ切除術、早期胃癌・早期大腸癌の内視鏡的切開剥離術などの内視鏡的治療に力を入れており、年々増加傾向にあります。肝胆膵部門では総胆管結石や胆嚢胆管結石症などの疾患を多く扱い、内視鏡的な低侵襲治療を行っています。癌治療に関しては早期癌から進行癌まで消化器・一般外科と連携し集学的治療を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 196 3.65 3.6 0.00% 68.18
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 104 3.41 8.26 0.96% 72.09
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 89 1.58 3.49 0.00% 64.06
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 52 2.79 9.9 3.85% 76.88
K597-2 ペースメーカー交換術 39 1 8.23 0.00% 77.56
 循環器内科の中でも虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術は最も件数が多く、日本心血管インターベンション治療学会認定専門医1名・認定医8名の熟練した術者により重篤な合併症もなく手術が行われています。四肢などの末梢血管に対する治療は当科で力を注いでいる分野で、昨年も100件以上の実施でした。引き続き下肢潰瘍病変や切断を必要とする重症例では職種を超えてフットケアチームを立ち上げ、包括的な治療にあたっています。心房細動に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術は、クライオバルーンアブレーション、内視鏡式アブレーションも導入し、安全に施行されています。症状性徐脈に対するペースメーカ治療も随時施行し、早期離床、早期退院を目指しています。
膠原病・リウマチ内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術(長径3センチメートル以上) - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) - - - - -
K0521 骨腫瘍切除術(肩甲骨、上腕、大腿) - - - - -
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) - - - - -
 当科で取り扱う膠原病・リウマチ性疾患は、全身のあらゆる臓器に病変をきたします。そのため消化管検査を行う患者さんも多く、検査にてポリープが見つかった際に当院消化器内科と連携の上、積極的に治療を行う方針としております。さらに、リンパ節腫脹や胆嚢炎などの幅広い合併症に対してもそれぞれの診療科と連携し、適切な処置を施行しております。また、関節リウマチの患者さんにおいて、膝や股関節の人工関節置換術が必要となる場合には当院の整形外科と連携し手術を行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 92 0 29.99 2.17% 0
K5622 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下)) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) - - - - -
K7292 腸閉鎖症手術(腸管切除を伴うもの) - - - - -
 当院は、NICU9床、GCU15床を有する地域周産期母子医療センターで、新生児仮死の蘇生を日常的に行っています。コロナ禍において、蘇生術の例数はやや減少したものの、100例近く実施しています。気管切開術や腸閉塞症手術も当院小児外科にて施行しています。腸重積症の整復術は例年の半数程度です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 137 2.33 24.37 4.38% 71.09
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 81 4.63 24.62 37.04% 65.11
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 60 2.38 9.15 5.00% 53.77
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(前腕、下腿) 54 1.06 2.06 0.00% 32.17
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) 48 3.46 16.5 6.25% 69.52
 当院では肩・肘・股・膝関節、さらには脊椎脊髄の疾患に関して、それぞれ専門の医師が在籍し専門的な診療に当たっております。股関節の痛みであれば、まず運動療法などで経過を観察し、最終的に人工関節全置換術を行います。若い患者さんの場合は寛骨臼回転骨切りという予防的な手術を行うこともあります。膝関節であれば筋力訓練やPRP療法など保存治療が無効の場合に高位脛骨骨切り術や人工膝関節単顆置換術、人工膝関節全置換術などを行います。また、3次救命救急センターという特性から外傷に伴う複雑な骨折手術を多く実施しています。手術にあたっては各分野ともナビゲーションシステムや内視鏡、手術用顕微鏡など最新の技術を駆使して、できるだけ手術時の傷を小さくし、安全で正確な手術ができるよう心がけております。
形成外科・再建外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 14 0.79 3 0.00% 60
K6172 下肢静脈瘤手術(硬化療法(一連として)) 14 1 10.64 0.00% 26.71
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル以上4センチメートル未満) 12 1 1.92 0.00% 21.83
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4センチメートル以上) - - - - -
K0031 皮膚、皮下、粘膜下血管腫摘出術(露出部)(長径3センチメートル未満) - - - - -
 形成外科で扱う疾患は多岐に渡りますが、当科では皮膚軟部腫瘍や血管腫・血管奇形の専門外来を開設していることから、母斑症や皮膚悪性腫瘍、血管腫・血管奇形、軟部腫瘍の症例が多く、例年では遠方からも来院されています。軽症例については手技の工夫により低侵襲な治療をし、重症例についてはリンパ節郭清術や皮弁移植術をはじめとした高度な再建手術を背景とした充分な根治手術を実施しています。しかし、2020年はCOVID-19感染症の影響から遠方からの来院は減少し、そのため遠方からの来院が多い顔面神経麻痺再建の数は少なくなっています。また、人々の外出やスポーツイベントなども減少したことから、顔面骨骨折に代表される外傷例に対する手術も少ない傾向にあり、腫瘍系の手術が多くなっています。その一方で、眼瞼下垂手術に代表されるような生活の質を向上するための外科的治療については継続的なニーズがあり、患者さんの苦痛や社会的負担を軽減できるよう、関連診療科と連携しながら病院全体におけるチーム医療の充実に努めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 30 7.53 31.17 13.33% 56.73
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 29 0.28 12.14 10.34% 81.52
K1781 脳血管内手術(1箇所) 14 1.64 54.86 35.71% 62.86
K171-21 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍) 12 5.33 13.67 0.00% 62.5
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 11 1.64 23 18.18% 63.09
 脳腫瘍手術は専門的な治療であり、手術ナビゲーション、神経モニタリング等を用いた安全で的確な手術が求められます。脳腫瘍のうち下垂体腫瘍は、経鼻的に腫瘍摘出を行うことが一般的で、近年は内視鏡を使ったより低侵襲な治療に代わっています。慢性硬膜下血腫は、外傷後に頭痛、運動麻痺、認知障害等の症状を呈して発症しますが、手術すれば予後の良い疾患です。高齢者に多く、時には治療後の一定期間リハビリ病院でのリハビリが必要なることがあります。脳動脈瘤に対する治療法として脳血管内手術と開頭手術がありますが、当院では状況に応じてどちらにも対応できるようにしております。令和2年度は、前年度に比べ主要手術での平均在院日数は短縮しています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 58 2.86 12.4 0.00% 70.57
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 31 4.1 4.55 0.00% 44.87
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 21 1.81 5.95 0.00% 69.76
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) 14 0.36 1.86 0.00% 60.64
K488-3 胸腔鏡下試験開胸術 13 2 3.31 0.00% 58.15
 肺がん患者は喫煙により肺気腫を合併していることが多く、術後の肺瘻対策が難渋することがあります。肺気腫を合併していない場合は、術後7~10日で退院されております。気胸に対しては年齢を問わず、胸腔鏡手術を行っています。心臓や糖尿病などの合併症を有している肺がん患者は、術前ヘパリン化や血糖コントロール目的に早めに入院しているため、入院期間もやや長めであります。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 36 0 0.08 0.00% 71.06
K5551 弁置換術(1弁のもの) 16 11.06 12.44 0.00% 71.44
K5607 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(その他のもの)) 14 7.29 9.79 14.29% 71.29
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 12 9.67 14.08 0.00% 70.17
K6173 下肢静脈瘤手術(高位結紮術) 11 0 0 0.00% 63.55
 下肢静脈瘤手術でも特に血管内焼灼術は日帰り、もしくは手術当日入院、翌日退院で行っております。高位結紮の方は主に日帰り手術を行っています。術前評価も含め冠動脈疾患、弁膜症疾患では一週間前に入院していただくことが多く、ステントグラフトは手術前3日の入院、動脈瘤の手術は4日前入院で行っております。術後はいずれも10日から14日程度で、良好な結果と考えます。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 85 0.99 1.05 0.00% 3.39
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 49 1.16 1.29 0.00% 3.76
K823-3 膀胱尿管逆流症手術(治療用注入材によるもの) 25 3.52 3.08 0.00% 3.44
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 20 1 1 0.00% 3.45
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 16 1 1.06 0.00% 2.25
 停留精巣固定術、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア手術、膀胱尿管逆流症に対する膀胱鏡下治療(デフラックス注入療法)はクリニカルパスを用いて短期間の入院治療を基本としています。手術適応とご家族の希望に応じて腹腔鏡下手術も行います。その場合も入院期間は同様です。デフラックス注入療法は従来の手術に比べて入院期間も短く低侵襲な治療です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 805 1.02 2.7 0.00% 71.55
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 435 1.01 10.5 0.00% 60.86
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 139 1.1 7.21 0.00% 65.05
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 54 1 2.37 0.00% 71.94
K275 網膜復位術 50 0.76 5.66 0.00% 43.08
 白内障手術患者は全身疾患を合併している患者が多く、4泊5日の入院で施行しています。糖尿病網膜症や網膜剥離の症例は、重症例が多く、入院期間が長くなる特徴があります。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 82 0.99 7.46 0.00% 23.09
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 37 1.35 5.32 0.00% 55.78
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 32 1.06 1.88 0.00% 38.25
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 29 1 2.03 0.00% 41.76
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 28 0.14 5.96 0.00% 33.32
 当院の周辺には入院加療のできる病院が少ないため、扁桃摘出術が多く紹介されます。また扁桃疾患では切開排膿などの外科的介入を要する症例も多くなっています。耳科手術を必要とする患者さん、鼻・副鼻腔の手術的加療を希望される患者さんが多数紹介され、積極的に手術を行っています。耳科手術に関しては、入院期間が1週間以内であり短期間で退院可能です。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 21 29.19 31.1 23.81% 77.62
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) - - - - -
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
 脳卒中とパーキンソン病をはじめとする神経変性疾患で嚥下機能評価を行い、機能障害が強く経口摂取が困難な患者さんに対して栄養管理のため胃瘻造設術を行っています。パーキンソン病の深部脳刺激術では術後の電圧調整や薬剤調整で平均術後日数が長くなり、リハビリも必要となるため転院率が高くなっています。胃瘻造設は急性期の治療などで全身状態がある程度安定してから行うため、平均術前日数が29.19日、術後日数が31.1日と長くなっていますが在宅療養へ移行する場合も増えたため、転院率は23.81%と前年度よりは低下しています。植え込み型心電図記録計移植術は脳梗塞の潜因性心房細動検出を目的に急性期治療後に行うため、術前平均日数が長くなり、退院・転院までの平均術後日数は短期間になります。気管切開は呼吸障害を伴う重症例に実施するため、入院が長期化し平均術後日数が最も長くなっています。経皮的頸動脈ステント留置術は、症候性脳梗塞では症状が安定してから行うため術後日数が最も短期で退院し、全員が自宅退院となっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 49 1.22 11.43 0.00% 70.04
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル未満) 16 0.69 3.81 0.00% 43.63
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル以上4センチメートル未満) 12 1.5 3.92 0.00% 53.42
K0152 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25平方センチメートル以上100平方センチメートル未満) 11 1 10.18 0.00% 76.82
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3センチメートル以上6センチメートル未満) - - - - -
 2020年度のKコードによる解析では、新型コロナウイルス感染症による2回の緊急事態宣言の影響は大きく受けていません。ダーモスコープや皮膚超音波による診断技術の向上などにより、当院皮膚科における早期皮膚癌の発見が増えており、更に近隣の医療施設との病診連携を通じて当院に進行期の皮膚癌患者のご紹介も増えているため、皮膚悪性腫瘍切除術の年間実施数は49件、良性の皮膚・皮下腫瘍の摘出術の数もほぼ同数あり、昨年の実績と比較すると約10%の増加が見られ、一昨年度比ではほぼ倍増しています。今後もこれまでと同様に、皮膚・皮下腫瘍が確実に診断できて、切除もできる頼れる病院として、その役目を果たしていきたいと思います。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 176 1.41 7.32 0.00% 72.23
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 73 1.62 3.03 0.00% 64.22
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 47 1.13 12 0.00% 67.15
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 22 1.41 10.59 0.00% 66
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 21 0.24 1.33 0.00% 54.05
 膀胱がんで合併症のない患者さんは、前日に入院していただき、脊椎麻酔下で手術を施行し、第5病日には尿道カテーテルを抜去しております。水腎症に関しては、女性は局所麻酔下、男性は麻酔下膀胱鏡で尿管ステントを留置しております。尿管ステント留置が不可能な場合には、局所麻酔下での腎ろうを留置しております。前立腺がんの手術はロボット支援前立腺全摘除術(ダヴィンチ手術)を行っており、前日に入院し、手術を施行しております。翌週には造影を行い、吻合部を確認して尿道カテーテルを抜去しております。体外衝撃波破砕術は最新式を使用しており、麻酔を必要としません。当日入院して施行し、1泊の経過観察をしております。腎臓がんに関しては可能な限り、開腹で腎部分切除を行っており、全摘を必要とする場合には腹腔鏡下の手術で侵襲を少なくするようにしております。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9091ロ 流産手術(妊娠11週までの場合)(その他のもの) 75 0.27 0.09 0.00% 35.21
K861 子宮内膜掻爬術 10 0.2 1.3 0.00% 35.2
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - -
K9122 異所性妊娠手術(腹腔鏡によるもの) - - - - -
 産科危機的出血に対して子宮動脈塞栓術を実施しております。当院では妊娠中の搬送も多く引き受けておりますが、産後の合併症や産科危機的出血の搬送が多いことが特徴です。そのため救命救急センターや放射線科、産科、麻酔科と協力しチーム医療で対応を行っております。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 156 1.44 8.12 0.00% 50.5
K861 子宮内膜掻爬術 111 0.05 0.11 0.00% 44.26
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 77 0.97 4.95 0.00% 36.44
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの) 62 1.13 7.26 0.00% 38.02
K867 子宮頸部(腟部)切除術 54 1 1.94 0.00% 41.46
 当院での子宮全摘術は開腹手術、鏡視下手術のいずれかを症例に応じて決定し行っています。子宮良性腫瘍に関しては新たにロボット支援下手術を導入開始し、手術用ロボットの操作有資格者により安全に行っています。付属器腫瘍に関しては、良悪性を術前に診断し、時に術中迅速病理診断も行っており、様々な病態に対応可能となっています。子宮頸部切除術は子宮頸癌の前がん病変の治療や既に発症した頸癌の正確な術前診断に必要な手術であるため積極的に行っています。
腎・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 64 8.13 12.34 0.00% 62.88
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 11 6.64 12.09 0.00% 70.55
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
 腎不全の原疾患と他臓器障害を評価し、血液透析の導入に際して、個々の症例で適切なタイミングで内シャント造設術を施行しています。内シャントの狭窄・閉塞に対して経皮的拡張術、再手術も積極的に行っています。
救急診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 13 11.85 62.08 46.15% 72.15
K6021 経皮的心肺補助法(1日につき)(初日) - - - - -
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) - - - - -
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) - - - - -
K0134 分層植皮術(200平方センチメートル以上) - - - - -
 当科では救命救急センターで長期間の人工呼吸器管理を必要とする重症患者さんに対して気管切開術を施行し、適切な気道管理に努めています。また、重症外傷、異物除去などの緊急手術、重症熱傷に対する植皮術、COVID-19に対するECMO(体外式膜型人工肺)も積極的に施行しております。
血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(一連につき)(末梢血幹細胞採取)(自家移植の場合) 15 19.33 2.73 0.00% 51
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術(長径3センチメートル以上) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - -
 自家移植の対象は悪性リンパ腫と多発性骨髄腫が主体です。令和2年度の自家移植の造血幹細胞採取は平成30年度の12人から15人と増加しました。
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1901 脊髄刺激装置植込術(脊髄刺激電極を留置した場合) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
消化器・一般外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 105 1.47 5.57 0.00% 61.11
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 89 1.72 3.58 1.12% 68.19
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 60 3.68 13.53 1.67% 68.18
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 48 0.56 5.15 0.00% 41.56
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 38 5.08 16.16 0.00% 67.03
 当科では結腸がん、直腸がん、胃がんに対しては基本的に腹腔鏡下の手術を行い、患者さんへの負担を極力減らすようにしています。また胆石症、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎に対してもほぼ全例で腹腔鏡下手術を施行し、胆石症では術後5日、鼠径ヘルニアでは術後3日を目標に入院期間を設定しています。最近は鼠径ヘルニアに対してロボット支援手術(ダヴィンチ手術)も積極的に行っています。
糖尿病・内分泌内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) - - - - -
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) - - - - -
K599-22 植込型除細動器交換術(その他のもの) - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 62 1.79 10.47 0.00% 59.74
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 42 1.57 4.07 0.00% 57.79
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 25 1.76 13.52 0.00% 58
K4742 乳腺腫瘍摘出術(長径5センチメートル以上) 10 1.2 1.9 0.00% 45.1
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5センチメートル未満) - - - - -
 乳がんは日本人女性の羅患するがん症例の上位にあげられる代表的ながんです。当院でもガイドラインを遵守した治療を行っています。さらには在院日数の短縮に努めています。
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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00%
異なる 27 0.16%
180010 敗血症 同一 19 0.11%
異なる 33 0.20%
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00%
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 34 0.20%
異なる - -
" 播種性血管内凝固症候群,敗血症,真菌感染症は、重症感染症やがん、免疫抑制状態などに伴って起きます。昨年度と比較してみますと、入院後に発生した播種性血管内凝固症候群,真菌感染症は、それぞれ25%,86%減少しています。敗血症の症例数には大きな変化がみられませんでした。重症患者の受け入れが当院の使命ですので、さらなる治療成績の向上を目指します。
 手術・処置等の合併症数には大きな変化がありませんでした。大学病院として難易度の高い手術・治療を行っていますが、今後も合併症の更なる減少に向けて努力をしていきます。
"
更新履歴
2021/10/1
新規公開