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診療科・部門のご紹介

MEDICALCARE

形成外科・再建外科

お知らせ

2024.4
4月1日より、大森 愛医師の異動に伴い、大谷 真佑奈医師が着任いたします。
担当しておりました患者さまへはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
※外来担当医が一部変更となりますので、外来担当医表をご確認のうえ、ご来院ください。

 

科のご紹介

形成外科は、生まれつきの変形や傷跡、できものなど、体の外表面に生じる様々な病気を手術を中心とした外科的手段によって治療します。一方、再建外科では、顔面頚部四肢といった露出部における瘢痕・醜形を中心に、乳房再建など躯幹にも生じる変形・欠損に対する再建術を行ないます。
ガンや怪我で生じた皮膚や組織の欠損に対して、組織移植を行ない補なうことを専門的に担当し、しばしば他の診療科をサポートする形で診療に携わります。頭からつま先まで体表の殆どの部位が対象となり、新生児からお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんの治療を行なっていきます。

順天堂大学附属浦安病院形成外科・再建外科では、先天奇形、外傷、腫瘍、再建外科という形成外科の幅広い分野全てに真摯に取り組んでいきます。外傷については顔面骨骨折や熱傷などに加え、足潰瘍や褥瘡といった難治性の慢性潰瘍に対し、専門外来を開設し、関連各科とのチーム医療を行っています。腫瘍については、皮膚科との密な連携により、腫瘍の正確な診断に基づく総括的な治療を実践しています。先天奇形についても、口唇口蓋裂から小耳症、手足の多合指症など様々な先天性疾患に長期的な視野を持って対応します。再建外科においては、多種多様な欠損や変形に対し、マイクロサージャリーを用いた高度な再建手術を施行しています。特に、末梢神経再生に対する基礎研究に基づいた顔面神経麻痺再建における豊富な実績は、当科の大きな特徴と言えます。また、乳房再建についても、新たに開設した乳腺外科と一体となって、最良の再建術を行っていきます。

形成外科は、外科的手段によって患者さんの精神的・心理的な苦痛・痛みを軽減し、患者さんの社会復帰や生活の質の向上を促す身体ー精神ー外科学とも言われます。

患者さんお一人お一人の疾患や悩みに対して、何が出来るかを親身に考え、関連する各診療科との連携も密に行いながら、より良い明日に繋がる医療を提供していきたいと思います。

お困りのことや気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談頂ければと思います。

取り扱う主な疾患

腫瘍:皮膚腫瘍、皮膚がん、軟部腫瘍、耳下腺腫瘍、あざ、母斑・色素斑

外傷:挫傷、顔面骨骨折、熱傷、瘢痕拘縮、ケロイド

潰瘍:床ずれ、足潰瘍・壊疽

先天奇形:口唇裂・口蓋裂、多合指症、手指欠損、小耳症、耳変形、顎顔面変形、臍ヘルニア

再建外科:乳房再建、頭頸部再建、四肢・躯幹軟部組織欠損

その他:眼瞼下垂、陥入爪、腋臭症

診療実績

症例数

疾患名

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
 皮膚良性腫瘍 551 643 684 625 882 1,149 1,085
 皮膚悪性腫瘍 96 86 58 38 74 47 43
 顔面外傷 107 125 140 82 87 98 114
 眼瞼形成 48 67 39 24 53 46 51
 顔面の先天異常 15 21 16 23 37 34 28
 手足の先天異常 10 13 1 14 15 11 16
 難治性潰瘍 62 60 49 92 75 93 101
 熱傷 7 8 8 3 19 13 23
 顔面神経麻痺 13 12 28 14 20 10 4
 瘢痕・ケロイド 22 25 37 26 38 34 43
 レーザー 231 344 422 377 555 822 765
 乳房再建 26 27 11 17 23 24 24

 

外来診療

・再来は全て予約制です。
 新患はすべて受け付けていますが、主治医からの紹介状があるとさらにスムースです。
 各々の医師の特徴を生かした専門外来を開設していますが、形成外科疾患全般に対応が可能です。
・人員の関係で手術日などでは外来診療を行っていない日があります。外来担当医表をご確認の上ご来院ください。

専門外来

乳房再建

自家組織および乳房インプラントによる再建手術を、ご希望を踏まえた上で行います。

 

外来担当医表はこちら

 

入院診療

  • 全身麻酔が必要な手術では入院が必要となります。
    原則として手術に必要な検査は全て外来で行い、手術日の1~2日前に入院していただきます。
  • 小児患者さんは小児病棟への入院となります。
  • 眼瞼下垂の手術は局所麻酔で行いますが、特にご高齢の患者さまは短期入院の上、手術を行うことが多いです。
  • 週に1度の総回診と、複数回のカンファレンスを行い、適切に診療が進むようにしています。
  • 関連各診療科との密な連携で、より充実したチーム医療を実践するために、乳腺・内分泌外科や整形外科をはじめ、複数の診療科と定期的な合同カンファレンスを行っています。
  • 足潰瘍の患者さんについては、フットケアカンファレンスを循環器内科、皮膚科、整形外科と定期的に開催し、総合的なチーム医療を行っています。

スタッフ紹介

科長
佐野 和史
(教授)

経歴 1992年 3月 日本医科大学医学部卒業
1992年 6月 日本医科大学形成外科臨床研修医
1996年 5月 日本医科大学形成外科医院助手
2000年 5月 米国留学
2005年 4月 日本医科大学形成外科 講師
2007年 10月 獨協医科大学越谷病院整形外科 講師
2010年 1月 獨協医科大学越谷病院整形外科 准教授
2019年 1月 順天堂大学形成外科 先任准教授
2022年 10月 順天堂大学医学部附属浦安病院形成外科 先任准教授
2023年  6月 順天堂大学医学部附属浦安病院形成外科 教授
専門医 日本形成外科学会専門医・再建マイクロサージャリー分野指導医・領域指導医、日本整形外科学会専門医、日本手外科学会専門医
所属学会 日本形成外科学会、日本整形外科学会、日本手外科学会、日本マイクロサージャリー学会、東日本整形災害外科学会、日本肘関節外科学会、東日本手外科研究会、日本演奏芸術医学研究会

 

職位 氏名 出身大学・専門分野・その他  
助手 野尻 岳 順天堂大学卒(2014年)
【専門医】日本形成外科学会認定専門医 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
助手 東名 怜 帝京大学卒(2017年)
【専門医】日本形成外科学会認定専門医
助手 田村 崇行 順天堂大学卒(2017年)
助手 大谷 真佑奈 順天堂大学卒(2022年)
非常勤講師 名取 悠平 順天堂大学卒(2003年)
【専門医】日本形成外科学会認定専門医

 

認定施設

  1. 日本形成外科学会認定施設
  2. 日本オンコプラスティックサージャリー学会エキスパンダー実施施設
  3. 日本オンコプラスティックサージャリー学会インプラント実施施設

患者さまとご家族のみなさまへ

ごあいさつ

 形成外科は、生まれつきの変形や傷跡、できものなど、体の外表面に生じる様々な病気を手術を中心とした外科的手段によって治療します。一方、再建外科では、顔面頚部四肢といった露出部における瘢痕・醜形を中心に、乳房再建など躯幹にも生じる変形・欠損に対する再建術を行ないます。
 ガンや怪我で生じた皮膚や組織の欠損に対して、組織移植を行ない補なうことを専門的に担当し、しばしば他の診療科をサポートする形で診療に携わります。頭からつま先まで体表の殆どの部位が対象となり、新生児からお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんの治療を行なっていきます。
 順天堂大学附属浦安病院形成外科・再建外科では、先天奇形、外傷、腫瘍、再建外科という形成外科の幅広い分野全てに真摯に取り組んでいきますが、各々の医師の特徴を生かした専門外来も開設し、その専門性を生かした質の高い医療を実現していきたいと考えています。

 形成外科は、外科的手段によって患者さんの精神的・心理的な苦痛・痛みを軽減し、患者さんの社会復帰や生活の質の向上を促す身体ー精神ー外科学とも言われます。患者さんお一人お一人の疾患や悩みに対して、何が出来るかを親身に考え、関連する各診療科との連携も密に行いながら、より良い明日に繋がる医療を提供していきたいと思います。

 気になることがございましたら、どうぞお気軽に形成外科・再建外科外来を受診下さい。

お知らせ、お願い

・初診での予約診察は行っておりません。直接当院の初診受付でカルテを作成後、形成外科・再建外科外来窓口においで下さい。
・外来診療のスケジュールについては外来担当医表をご覧ください。
・他医療機関からのご紹介状を頂いている場合は、紹介初診予約センターにてご予約をお取りしています。是非ご利用下さい。

紹介してくださる先生方へ

先天奇形や外傷、腫瘍など、形成外科・再建外科の分野すべてに真摯に取り組む私たちは、頭から爪先まで体表のほとんどの部位を対象として、幅広い年齢層の患者さんを診療しています。形成外科では、顔面骨骨折や熱傷、足潰瘍や褥瘡(じょくそう)といった難治性の慢性潰瘍のほか、皮膚軟部の悪性腫瘍や口唇口蓋裂、小耳症、手足の多合指症などに対し、専門的かつ長期的な視野をもって対応しています。再建外科では、さまざまな欠損や変形に対し、マイクロサージャリーを用いた高度な再建手術を施行しています。また、乳房再建についても専門外来を開設し、眼瞼下垂、瘢痕・ケロイド、あざ・しみの治療などについても質の高い医療を提供しています。ご紹介いただいた患者さんに対して、緊密な医療連携を行うよう努めておりますので、不明点がありましたら、気軽にお問い合わせください。

研修医の先生へ

形成外科は、その領域の広さから施設により特徴も異なりますが、先天性疾患から外傷、腫瘍、高度な再建手術まで、形成外科の主要分野全般について学ぶことが可能となります。特に、皮膚悪性腫瘍や外傷、難治性潰瘍は症例数も非常に多く、形成外科医が臨床医として必要とされる基礎的分野をしっかりとした形で数多く経験することができます。関連各診療科との連携も非常に密で、皮膚科や乳腺外科、整形外科、救急診療科など複数の診療科と合同カンファレンスを行なうと伴に、足潰瘍についても循環器内科とともにフットケアカンファレンスを開催し、診療科の枠を越えた総括的なチーム医療の一端を担うことで、幅広い分野の医療に携わることが出来ます。院内の初期研修医も数多くラウンドしてくれており、領域毎のクルズスの施行や手技の実践機会の提供など、教育体制の充実を図るとともに、情熱を持った医師教育を医局員一同で行っています。

当科は日本形成外科学会の研修施設に認定されており、当科における研修は学会専門医の受験資格年数に加えられます。

    写真①
    写真②

    入局・研修や見学に関するお問い合わせは、医局長の野尻岳までお願いいたします。
    順天堂大学浦安病院代表:047-353-3111
    E-mail:g-nojiri@juntendo.ac.jp