形成外科は主に体の外表面の変形を手術によって治す科です。
対象となる疾患は以下のとおりです。
・顔面の先天異常:口唇裂・口蓋裂、頭蓋顔面の変形、外耳の異常
・四肢・体幹の先天異常:多指(趾)症、合指(趾)症、出ベソ
・顔面・手足の怪我
・やけど、皮膚潰瘍、褥瘡(床ずれ)
・皮膚腫瘍、血管腫、あざ、瘢痕、ケロイド
・乳房再建など各種癌切除後の再建
・顔面神経麻痺
・眼瞼下垂
・巻き爪
・腋臭症(わきが)
美容外科診療も行っております。対象は以下のとおりです。
・傷跡の修正
・シミとり
・加齢に伴う眼瞼下垂・まぶたのたるみ
・目元のクマの改善
・しわ取り(フェイスリフト)
・鼻の修正
・エラや頬骨の輪郭手術
顔面の先天異常のなかでは比較的多く400~500人に一人のわりでみられます。生後3か月をめどに口唇裂の手術、1歳から1歳半ぐらいに口蓋裂の手術を行います。その後成長に応じて外鼻の修正、顎裂部骨移植などを行うこともあります。咬合に関しては歯科矯正医との連携をとりながら管理していきます。
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| (片側唇裂術前) | (片側唇裂術後) | |
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| (両側唇裂術前) | (両側唇裂術後) |
生まれつき頭や顔の形がいびつなお子さんがいます。多くの場合寝ぐせなどによる変形であることがほとんどですが、一部に頭蓋縫合という頭蓋骨の継ぎ目が早期に癒合してします病気があります。また頭蓋縫合早期癒合症に顔の骨の成長障害を合併したクルーゾン病やアペール症候群などもあります。こうした例では脳の発達および整容的な観点から手術が必要になります。治療は脳神経外科と共同であたり、最適な時期に最適な術式で対応しています。最近では骨延長器を用いた骨延長法による頭蓋形成術にも取り組んでおります。
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| (舟状頭術前) | (舟状頭術後) | |
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| (クルーゾン病術前) | (クルーゾン病頭蓋拡大後) |
手足の先天異常の手術を行っております。機能面と整容面の両方に配慮しながら治療に当たります。
先天性の眼瞼下垂のお子さんに対し挙筋前転術または吊り上げ術による手術を行っております。
最近は加齢に伴う眼瞼下垂の患者さんが増加しております。まぶたが重くうっとうしい、皮膚がかぶさって見えづらいなどの症状は加齢に伴う眼瞼下垂でみられます。眼瞼下垂には単純に皮膚がたるんで垂れ下がり瞳をカーテンのように覆ってしまうものと、眼瞼挙筋というまぶたを挙げる筋肉の障害によるものがあります。どちらも代償的に額の筋肉を使って目を開けようとするため額に皺がより、頭痛・肩こりの原因につながるといわれています。こうした眼瞼下垂は手術により治療することができます。手術により楽に目が開けられるようになり、美容的にも若々しい顔を取り戻すことができます。
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| (眼瞼下垂術前) | (眼瞼下垂術後) |
乳腺外科とタイアップして乳ガンにより乳房を失ってしまった患者さんに乳房再建を行っています。再建方法は大きく分けてシリコンインプラントを使用する方法と、腹部や背部から自分の組織を移植する方法があります。手術法の選択には患者さんの希望をできるだけ尊重するようにしています。
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| (乳癌手術後) | (乳房再建後) |
顔面の怪我は適切な治療を行わないと変形や傷が残り、社会生活を送るうえでハンディキャップとなります。形成外科的な創傷処置によりできるだけ目立たない傷痕を目指します。また傷直しの手術にも対応します。顔面骨骨折など重度な損傷の治療も行います。
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| (額の傷痕) | (傷直し後) |
顔面神経麻痺の多くはウイルス感染によって発生し自然治癒することがほとんどです。しかしながら一部の患者さんでは麻痺が残存することがあります。また聴神経腫瘍や耳下腺腫瘍の切除後に麻痺が生じることもあります。顔面神経麻痺が残存すると顔の変形を生じ、目がつぶれない、ものがうまく食べられないなどの機能的な障害が残ります。こうした患者さんに対し神経移植や筋肉移植などの外科的手術による再建を行っています。
種々の原因によっておこる特に下肢の潰瘍の治療に当たります。原因は血管病変、糖尿病、感染などがありそれらに応じた治療が必要になります。褥瘡には必要に応じ手術を行います。
先天的な各種血管奇形に対しては、従来は外科的な手術による切除術が行われていました。最近ではより低侵襲な硬化剤を用いた硬化療法が行われるようになっています。
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| (足部の血管奇形) | (硬化療法後) |
皮膚のメラニン色素異常症(シミ、茶アザ、黒アザ)に対するQスイッチルビーレーザー治療を行っております。
太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、扁平母斑などは健康保険の適用がありますが、美容目的での治療(シミ、ソバカス、ホクロ、入れ墨など)は保険適用外となっております。
詳しくは形成外科・美容外科外来にてご説明いたしますのでお気軽にご来院ください。
また、出生直後より認める扁平な単純性血管腫、あるいは生後しばらくしてから出現する隆起性の苺状血管腫などの赤アザに対する色素レーザー治療も行っております。皮膚良性血管病変治療用レーザー装置Vbeam(Vビーム)は血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される特徴があり、熱変換することで血管内壁が破壊され血管を閉塞させます。単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症などは健康保険の適用があります。
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| (頬部のシミ) | (治療後) |
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| (太田母斑) | (治療後) |
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| (治療前) | (治療後) |
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| (治療前) | (治療後) |
順天堂大学医学部附属浦安病院
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