約10000人に一人の発症とされています。眼球の深部にある網膜に裂孔ができ、そこから硝子体液が裏にまわり網膜が剥離することで発症します。自覚症状は飛蚊症(ゴミや糸クズのようなものが見える)、視野欠損(見える範囲が欠ける)、視力低下などで気づかれます。20歳代及び50~60歳代に発症のピークがあり、進行の急激なタイプと遅いタイプがあります。いずれにしても放置すれば失明の危険性が高く、速やかに入院手術を必要とする疾患です。当院では可及的速やかに入院、手術できる体制を整えております。症例によりレーザー手術、バックリング手術、硝子体手術等から適切な手術を行います。手術後の治癒率98%です。

網膜剥離
50才男性。大きな裂孔が見られます。

増殖硝子体網膜症
放置したり、1回目の手術が難しかった場合に増殖型となります。
我が国には1,200万人の糖尿病の人がいるとされています。1年に3,000人もの人が失明しています。初期にはレーザー治療で対応します。増殖型となって出血や網膜剥離を発症すると硝子体手術を行います。早期の治療が必要ですが、進行した症例では難しい点も少なくありません。手術がうまくいっても視力があまり改善しない事もありますが、成功率は当院では90%近くとほぼ満足される成果を得ています。

糖尿病網膜症(初期)
レーザーで治療します。

増殖糖尿病網膜症
レーザー治療や硝子体手術を考慮します。

硝子体出血、網膜剥離
硝子体手術が必要です。
糖尿病網膜症の患者さんの中で、視力の中心である黄斑部が障害(主に浮腫)された状態を「糖尿病黄斑症」といいます。これは網膜症の進行状態にかかわらず発症し、視力障害の原因となります。治療はレーザー治療か硝子体手術、またはその組み合わせになりますが、早い程回復します。視力がよくなる人は50%、維持できる人が35%位で、放置すれば回復困難になりますので、この成績はほぼ良い結果とされています。
最近、浮腫を軽減させる薬物(抗血管内皮細胞増殖因子:VEGF)の眼内注射の治験も行っており、治療の選択肢も増えました。

糖尿病黄斑症
眼底出血に加え黄搬斑浮腫が見られます。

同、蛍光眼底検査
蛍光漏出が見られます。

光干渉断層計
強い浮腫が見られます。
欧米では中途失明の原因の第1位とされています。加齢変化ですが、視力の中心である黄斑部に新生血管のかたまりができます。ここから出血をきたし、中心が見えなくなります。従来のレーザー治療で治せるものは少なく、当科では経瞳孔温熱療法を早くから取り入れました。光線力学療法も多数施行し良好な結果を得ています。さらに米国では良好な成績を収めた薬物治療(抗血管内皮細胞増殖因子:VEGF)も行い良好な結果を得ており、また多くの臨床試験も行っております。
滲出性加齢黄斑変性の種々の病型(それぞれの病型に様々な治療が選択されます)

早期漿液性網膜剥離期

網膜下血腫型

網膜下滲出型(円板状病巣)

網膜下滲出型

色素上皮剥離型

繊維性瘢痕
中年以降の女性に多い病気です。網膜の視力の中心ある黄斑部に穴があき、歪んで見えたり、中心が暗くなります。最近は硝子体手術によって私達のところでも100%円孔を閉鎖し、治癒せしめることが出来るようになりました。早期治療が良い結果を生みます。

黄斑円孔
中心に穴があいています。

同、光干渉断層計

多局所網膜電図
中心の感度が低下しています
黄斑部の網膜の癒着したセロファン状の膜ができ、下にある網膜がしわしわになり、歪んで見え、視力も低下してきます。これまで治療してきた沢山の症例の結果から見ると、視力の良いうちに手術をすると回復します。

黄斑前膜
透明な膜が中心部に張っています。

同、光干渉断層計
黄斑部の中心を引っ張っています。円孔がみられます。
高血圧や動脈硬化、糖尿病などによる血流障害により静脈が閉塞し眼底に出血を起こす病気です。一般に50歳以上の方に好発します。
症状は様々で、片目の視野障害、高度な視力低下などを来します。
閉塞した血管の場所によりますが、数ヶ月から数年で硝子体出血・網膜剥離・緑内障などをきたすこともあり定期的な眼科での診察が必要です。
治療方法は血栓溶解薬や網膜循環改善薬の投与 網膜光凝固(レーザー治療)硝子体手術などのほかステロイドのテノン嚢下注射、最近では自己血から採取したプラスミンという成分を抽出し眼球内に投与する方法を行い良好な結果を得ています。

網膜中心静脈閉塞症

網膜中心静脈分枝閉塞症
大きな手術を受けたり、抗生物質等を沢山使ったりするような、体力の低下している人達におきる眼全体のカビによる炎症です。視力の中心でカビが増殖しています。日和見感染と言います。静脈栄養をしている人に多く発症します。重症な病気で入院している人達の眼科検査の必要性を訴えています。

真菌性眼内炎
入院手術を主体に行っています。
全身的に問題がなく、術後も付添いの方がおられ、通院できる方には、日帰り手術も行っています。現在の主流である小さな切開で手術を行い、小さい創孔から眼内レンズを折り曲げて挿入する方法で良好な結果を得ています。稀におきる合併症にもすぐに対応出来る様に準備していますので、安心して手術を受けて頂けるものと思います。
緑内障の治療の主体は、点眼薬を主体とする薬物療法です。40歳以上の日本人の緑内障有病率は5 %と、決して珍しい病気ではないことがわかっています。視野が欠けていると自覚症状が出てくるころには相当進行してしまっているということが珍しくありません。最近は眼底検査を施行する人間ドックでも見つかることが多くなっています。年齢が進むほど罹患率も高くなり、70歳以上では10人に1人以上が緑内障に罹っていると考えられています。成人病の一つとしてご注意ください。遺伝が関与している場合もあり、ご家族に緑内障の方がいらっしゃる方は是非一度受診してください。当科では緑内障診療を専門とする医師として木村至医師、中澤有吾医師、高橋伊満子医師が対応しています。
ただいま準備中です。
眼内腫瘍,眼窩腫瘍に対しても適切な診断を行っています。悪性黒色腫に対して,重粒子線治療の必要な方には、充分なアドバイスを行い、最も信頼できる施設へ紹介致します。
加藤和男講師、稲垣有司講師が斜視や弱視等に対し高度な診療を行っています。小児の視力の発達は、小学校入学前に決まってしまいます。3歳児検診、5歳児検診、就学時検診等の結果も大切にして下さい。そして何といっても御両親はじめ御家族の注意深い観察が大切です。何か少しでもおかしいことがありましたらご相談ください。
ドライアイや角膜疾患に対しても確実な診断と治療を行っています。角膜移植や屈折矯正手術の必要な方には、充分なアドバイスを行い、最も信頼できる施設へ紹介致します。
順天堂大学医学部附属浦安病院
Copyright © JUNTENDO UNIVERSITY URAYASU HOSPITAL All Rights Reserved.
すべてのコンテンツに対しましての無断複写・転載を禁じます
スタッフが心を一つにして、安全で質の高いチーム医療を提供し、信頼していただける大学病院を目指しています